全文検索にひっかからないのは「統制」?(9日)
9日、一部のキーワードがTwitterで検索できないことから「民主党の情報統制がはじまった!」という誤情報が広まり、騒動となった。
発端は東国原知事(@higashitiji)。「4月から9月くらいまでの間に僕がつぶやいたツイートが全て消えている」ということに気づいた知事は、つづけて「この間の呟きは、殆どが口蹄疫関係である」ということをいぶかしんだ。
さらに知事はユーザーから「Twitterで検索できない単語がある」と指摘を受ける。その1つに「口蹄疫」があったことで、「マジですか?」と驚きの反応を示した。これがRTされ、さらに「民主党の情報統制」という尾ひれまでつき、多くのユーザーに広まってしまった。
実際は「情報統制」されているわけでなく、Twitterオフィシャルサイトからの日本語検索の精度が低いのが理由。3文字以上の漢字が検索できないなど、多くの日本語が検索できない。該当ブログの記事も6月のもので、当時も同様の騒動が起きていた。
だが、それを知らないユーザーたちは「怖い」「情報統制とか民主党おかしすぎだろ」「前からそんな気はしてました」「民主党に都合の悪い情報は統制されてるんだってさ」「言論弾圧まではじめたのか」と、ついには言論統制のウワサまで流れはじめた。
一連の流れはTogetterでまとめられ、「疑問に思ったら自分で調べて」「Twitterの日本語検索は実用できるレベルじゃないって認識が広まるといい」というコメントもついている。真偽は自分で調べるクセをつけるようにとうながす意見も多くあがっていた。
Facebook、なぜか今になって大流行(12日)
12日、有名エンジニアのブログで連日「Facebook」関連の記事が書かれ、突然の大ブームが起きた。ブックマークサイト・はてなでは人気エントリーに上がり、ツイッターでも人気のトピックス(バズワード)に上がるほどの話題を呼んだ。
Facebookは世界的に有名なSNS。アメリカでは70%もの人に浸透していると言われているが、日本語化が2008年まで遅れたことから日本ではブームにはなっていなかった。
このブームでFacebookをはじめたユーザーは「スピード感がある」「写真とかシェアしやすくてうれしー」と感想を投稿したり、「Twitterは『広げる』のが得意。 Facebookは『深める』のが得意」とツイッターと比較したり、それぞれのコメントを残していた。
だが、記事があまりにも同時多発したことから「ステルスマーケティングではないか」という憶測が上がりはじめた。これを見たブログの投稿者は「ブログが、誰かの意思によって書かれていると思われるのだけは本当につらい」と悲しみを訴え、騒動になった。
この騒動を受けて、「イノベーターと仲の良い人たちを中心に、タイミング良く皆で盛り上がっているだけだと思う」と分析するユーザーが多く見受けられた。
だがその一方、「ステルスマーケティングだと疑った人に対する、鬼の首を取ったような叩きが、すごく良くないと思う。有名ブロガーに対してステルスマーケティングを疑ったらいけないってことになる」という意見も上がっていた。
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