荒れたレースを、クルマもドライバーも無事に完走!
次は岩手のスター、佐々木選手が出陣! ピットアウトの時点で13位まで落とすが、このところマシンにも慣れてきた佐々木選手にもはや隙はない。2分11~12秒台で周回し、徐々に順位を取り戻す。だが、11位の時点で前を走るマッハ号とは40秒ちょっとの差がある。厳しい戦いだが、このペースで走ればオーバーテイクもできそうだ。そんなとき、#3 トミカZがなんと痛恨のクラッシュでリタイヤ! ミクポルシェは10位のポイント圏内に滑り込み、さらに8位まで順位を上げて、再び番場選手へとタスキを渡した。しかし残念ながら、このときのピットワークでエアジャッキにトラブルが起き、タイヤ交換に時間がかかってしまった。それでもピットアウト時はポイント圏内ギリギリの10位だ。
そして、レースは終盤に突入。マッハ号の前を走る2台のイタ車(#27と#11のフェラーリ)とは2周近い差があるので、ここからの逆転は難しい。チームは目の前のマッハ号にターゲットを絞り、戦いを挑む。SBT炸裂で15秒ほどあったマッハ号との差を徐々に詰めていく。あと3秒と迫ったそのとき、GT500の#8 ARTA HSV-010がチェッカーを受け、レースは終了した。
ミクポルシェの順位は最終的に10位であった。GT300クラスは#62 レガシーB4が初優勝、激しい2位争いを制した#43 ARTAガライヤ、#74 カローラアクシオがそれに続いた。
耐久レースは最後まで何が起きるかわからないと言われているが、今回のレースはまさにその通りの展開だった。同じポルシェの#25 ZENTポルシェが#26 タイサンポルシェと絡んでリタイヤ。その#26もGT500と絡んだ際に足回りが壊れリタイヤ。#66 でちゃうアストンはマシントラブルでリタイヤ。#3 トミカZもフロントタイヤが外れてコーナーに突き刺さってリタイヤ。そして痛車ライバルの#31 エヴァカローラは、ボンネット(装甲板、いいえアレは拘束具よ)が大破してリタイヤと、荒れに荒れたレース展開となった。また、前戦SUGOで優勝した#2 紫電は複数回のドライビングスルーペナルティーを課せられ、優勝争いから脱落。その他にも接触が多く、「スポーツマン精神に反する行為」「危険なドライブ行為」により、ペナルティが続出。
こんなサバイバルな状況の中、ミクポルシェは接触やトラブルなどもなく無事に生き残れたのは、次戦の富士がわずか3週間後ということを考えると極めて大きい。
次は富士スピードウェイ。ポルシェのホームコースだ。応援シートももちろん開催するぞ!(関連記事) 1.5kmのストレートを疾駆するミクポルシェに声援を送ろう!
(次ページへ続く)
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