iPhone 4の登場時に話題になった新機能のひとつがHDムービー(1280×720ドット)の撮影である。しかもただ撮れるだけではなく、有償アプリのiPhone版「iMovie」を購入することで、PCでなくとも手軽に編集ができる点も魅力的だ。ではケータイは? となると、今年の夏モデルにおいてiPhone 4よりさらに高解像度となる、フルHDムービー(1920×1080ドット)撮影に対応した端末が用意されている。ではケータイ単体でどこまで映像編集が可能なのか今回検証してみた。
映像を売りにした代表的な端末を
各キャリアから3機種用意
今回用意したのは3機種。ドコモ「F-06B」は、フルHDムービーに世界で初対応したというケータイだ。ドコモの夏モデルでは「SH-07B」も同じくフルHD解像度の撮影に対応している。auはハイスペックな「S003」を用意したが、残念ながら動画撮影はVGAサイズまで。昨年「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」を発売し、HDムービーケータイで一歩先を行ったと思ったのだが、夏モデルに動画撮影をウリにした機種は特にない。ソフトバンクからはシャープ製の「945SH」。これはフルHDではないが、HDサイズの動画撮影に対応している。HDMIケーブルを使ってテレビと接続すれば、大画面で動画を見るのが簡単なのもメリットとなる。動画関連のスペックを比較すると以下のとおりだ。
ドコモ「F-06B」 | au「S003」 | ソフトバンク「945SH」 | |
---|---|---|---|
動画の最大サイズ |
フルHD (1920×1080) |
VGA (640×480ドット) |
HD (1280×720ドット) |
音声 | モノラル | モノラル | ステレオ |
最大サイズ時のデジタルズーム | 4倍 | 3倍 | 3.4倍 |
最大サイズ時の連続撮影時間 | 約30分 | 約90分 | 約30分 |
外部機器への接続 | microSD | TV出力ケーブル/microSD | HDMI/microSD |
主な独自機能 | なめらかスローモーション動画(QVGA時) | 顔キメビデオ | 2つのマイク&マイクモード |
HD画質の動画は動画サイズが大きいため、本体メモリへの保存は考えにくいので(せいぜい4秒や9秒といった録画時間になる)、microSDカードは必須だろう。今回テストした範囲では、F-06BのフルHDムービーを撮影した場合、2GBの空き容量で約30分弱の録画時間という表示だった。メモリカードも安くなっているので、なるべく容量の大きいmicroSDHCを装着しておくと安心だ。ちなみに動画は当然ながら録音もするので、ステレオに対応した945SHは有利。それでは早速編集に挑戦してみよう。
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