今週はケータイでのハイビジョン(HD)動画が撮影できる端末、auの「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」について触れたいと思う。ちょうどお盆休みという事もあり、花火を見に行ったり、諏訪大社をお参りするなかで、HD動画ケータイを使ってみた。
動画を撮影する道具はビデオカメラから
コンデジ、一眼レフ、ポケットカムと多様化が進む
HD動画だけに限らず、動画を撮影するという機能を持っている機器は非常に多様になっている。
個人的な私物として、ニコンのデジタル一眼レフカメラ「D90」を所有している。ニコンとしては初めて動画撮影に対応した一眼レフカメラだ。720p(1280×720ドット)/秒間24コマのHD動画が撮影できる。実は本連載でたびたび掲載している動画の多くは、このD90で撮影したものをYouTubeにアップロードしたものだ。これまでニコンの一眼レフを使ってきてレンズ資産が多少あるため、ズームレンズや広角、マクロレンズなどを活用した動画撮影を楽しんでいる。
また、ソニーやパナソニックなどを中心に、コンパクトデジカメでもHD動画の撮影機能を売りにしている機種も多い。最近ではステレオマイクを搭載する機種も登場している。基本的な動画撮影はもはや専用のビデオカメラだけ仕事ではなくなり、より軽快に高精細な動画が撮影できる環境が整いつつある。
さらにはアマダナ「SAL」やクリエイティブ「Vado HD」など、ただただワンタッチでビデオを録画する事が出来る「ポケットムービー」市場も盛り上がり始めた。
これらケータイよりも小さな端末は、録画ボタンを押すだけで映像が記録でき、USBでPCと繋げば直接YouTubeやmixi、アメーバビジョンなどの動画共有サービスに投稿できる。撮影から共有までを本当に簡単できる、動画の新しい環境が整ってきているのだ。
Mobile Hi-Vision CAM Woooで玉川上水を撮った
なお、Mobile Hi-Vision CAM Woooで撮影したムービーはそのままYouTubeにアップロードすると、4:3のサイズになってしまうため、QuickTimeでMOV形式に変換した上で掲載している。
上記の事象が発生したのは、テストした端末が試作機であったためと判明しました。実際に販売されている製品では変換の必要はありません。
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