
ケータイをモバイルルーター的に用いる「アクセスポイント機能」のデモンストレーション
2010年夏モデル、ドコモからは全20機種ともっとも豊富なラインナップが登場した(関連記事)。ASCII.jp読者の注目の中心はおそらくスマートフォンだろうが(関連記事)、従来のシリーズへの力の注ぎようも見て取れる。
今回はコラボモデルやカラバリ、フォルムなど外観の充実だけでなく、機能面でも大きく進化を迎えた。特に、フルハイビジョンムービーやハイビジョンムービーといった「高画質動画撮影機能」、ケータイが外部機器のWiFi接続時のルーターとなる「アクセスポイントモード機能」を備える端末を中心に注目してみた。
フルハイビジョン動画&防水で怖いものなし!
富士通「F-06B」

ドコモ夏モデルの魅力をあますところなくギュッと詰め込んだのが「F-06B」。特筆すべきはフルHD動画撮影に対応した有効1320万画素カメラを搭載していることだ。撮影した映像をテレビやパソコンのモニタなどの大画面で見ても、まるで専用カムコーダーで撮影したかのようなクリアな動画が楽しめる。
もちろん静止画撮影機能も充実しており、最大ISO25600相当の高感度撮影にも対応。動画だけでなく静止画においても1320万画素という強みを最大限に活かしている。
形状はF-09Aに続く、スライドヨコモーション。複雑な機構にもかかわらず、イマドキのトレンドである防水対応へと進化。水深1.5メートルまでの水中カメラ撮影にも対応しているというから驚きだ。またフルタッチ操作に対応した3.5型フルワイドVGA液晶はタテでもヨコでも快適なタッチ操作ができる。
外出先でケータイをWi-Fiルーター代わりにして、ニンテンドーDSやパソコンなどのWi-Fi機器をネットにつなげる「アクセスポイントモード」を搭載。以前は3台までしか接続できなかったが、今回は4台までと接続可能な機器の台数が増えた。
動画も写真も防水もWi-Fiも……と、PRIMEシリーズならではの“全部入り”を求めるドコモユーザーにオススメの1台だ。
フルHD動画はヨコスタイルのみで撮影可能。スローモーションで撮影すれば、1/4倍速でゆっくりなめらかに再生できる。また、背面のレンズ横には広角対応の高輝度LEDフラッシュを搭載するため、暗所での撮影にも強い
無線LAN機能を内蔵し、外出先でケータイをモバイルルーターとして利用できる「アクセスポイントモード」を搭載。送受信最大54Mbpsでの通信が可能で、最大4台までのWi-Fi機器を接続できる。アクセスポイントモードの利用中は他の操作は不可
撮りたい瞬間を逃さない1320万画素カメラが魅力
パナソニック「P-04B」

1320万画素カメラ搭載で、カメラ機能は約0.8秒で起動、約0.2秒のオートフォーカスと高速動作が自慢。夜景や接写といった周囲の環境だけでなく、料理や文字といった被写体もカメラが自動判別してくれる「おまかせキレイ」や「おまかせチョイス」を備える。さらには笑顔を認識して撮影する「笑顔シャッター」に加え、顔の距離を認識する「ラブシャッター」、人数を認識する「グループシャッター」などの人物撮影機能も充実している。
パナソニックの上位モデルならではのWオープンスタイルを用いて、デジタルフォトフレームのように写真を楽しめる「ピクチャアルバム」を満喫できる。また、撮った写真をシーンや色、日時などのカテゴリ別に再生が可能な「ピクチャ分類」も面白い写真ビューアー機能だ。
ハイエンドで男性ユーザーのイメージがあったパナソニックのPRIMEながら、ピンクやオレンジといったカラーも含めた5色のカラバリが揃うので、男女を問わずケータイで写真撮影を堪能したい人の期待に答えてくれる端末と言えるだろう。
