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必携!必読! Androidアプリ 第4回

Palmのあの文字入力方式がAndroidでそのまんま再現

2010年08月20日 12時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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指で省略形を描くことで文字を入力する

Graffiti for Android

Graffiti for Android 2.0.1

作者:ACCESS CO., LTD.
価格:無料


 むかーし、むかしといっても10年ほど前。PalmというPDAが人気があったことをよくよく覚えている人もいれば、まったく知らない人もいるだろう。ごくベーシックなハードウェアながら、シンプルかつ洗練されたUIが実用的かつ魅力的で、国内でもかなりの盛り上がりを見せた。

 またPalm OSは外部にライセンス提供されたこともあり、IBM「WorkPad」やソニー「CLIE」といったように製品のバリエーションも増えたほか、Palm専門誌まで存在していたのだ。

写真は「月刊アスキー 1999年4月号」より、IBMからリリースされていた「WorkPad 30J」。ディスプレイの下部にGraffitiエリアがある

 さてそのPalmの特徴と言えば、独自の文字入力方式「Graffiti」である。ハードウェアに用意された文字入力専用エリアにあらかじめ指定された形で文字の図形を描くことで、英数字や記号を入力していく(日本語は認識されないのでローマ字入力を用いる)。当時の自分は正直なところPalmにほとんど興味がなかったので、Graffitiでスラスラと文字入力する人は一種のマジシャンのように見えたものである(発表会の会場でPalm+Graffitiで原稿を書く強者もいた!)。

Graffitiエリアで上に線を引くとヘルプが表示される。英文字はそんなに覚えるのは大変ではない。記号類については一度Graffitiエリアでタップすると、左上に「・」が表示されるので、それから特定の図形を描く

 このGraffitiがAndroidに移植されたのが、今回紹介する「Graffiti for Android」である。リリースしたのはACCESS。PalmのOS部門はPalmSourceとして分社化されたのち、2004年にACCESSによって買収されている(ハードウェア部門も紆余曲折の末に先日HPに買収された)。つまりこれは本物のGraffitiということだ。

Graffitiをインストールしたあとで文字入力を変更する。日本語変換は予測変換も用意されている

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