レノボ・ジャパンが販売する「ThinkStation」シリーズは、3DレンダリングやCAD、映像業界に向けたハイエンドデスクトップPCだ。なかでも「ThinkStation C20」(以下、C20)は、容積24Lの小型な筐体ながらCPUにXeon 5600番台を2基搭することが可能(Xeonを2基搭載した場合は製品名が「同C20x」となる)。ミッドレンジからハイエンドまで幅広くカバーする
外寸は幅130×奥行き444×高さ427mmとなっており、同じくXeonを2基搭載可能な「ThinkStation D20」と比較しても幅は80mm、奥行きは135mm、高さは58mmも省スペース化されている。
最小構成はXeon E5507(2.26GHz)、PC3-10600に準拠したECC対応のDDR3メモリーを3GB、500GBのSATA HDD(7200rpm)。OSはWindows 7 Professional 64bit版の正規版ダウングレード権を行使し、Windows XP Professional 32bit版がプリインストールされている。直販価格は16万8000円だ。
今回用意した評価機は、CPUにXeon X5670(2.93GHz)、8GBのDDR3メモリー、500GBのSATA HDDを2基(RAID構成なし)、NVIDIA Quadro FX4800を搭載する。OSはWindows 7 Professional 64bit版で、直販価格は56万2800円となる。
小さな筐体でもメンテナンス性は良好
C20の内部にアクセスするためには、まず、左側面パネルの取っ手の中にあるレバーを握りしめてロックを解除する。次に手前に引くとパネルが外れる。グラフィックスカードなどを保護するパネルは、本体前面側にある2カ所のツメを軽く押すと外れる。
内部を見るとケーブル類はエアフローを妨げないように配線されている。HDDの交換や増設時にも、フロントパネルは左側面にある3ヵ所のロックを解除するだけで外れ、前面からマウンターに装着したHDDを挿入するだけと手軽だ。
ただ、HDDと電源ユニット間のスペースが約6cmで、ケーブルの接続作業は少々手狭な印象を受けた。
なお、光学ドライブは縦向きに装着されているが、ユーザーの左右どちらに本体を設置してもメディアを挿入しやすいように反転させることもできる。
光学ドライブを反転させて挿入するには、事前にSATAケーブルと電源ケーブルを抜いておく。そして、青いレバーを押し下げながら光学ドライブを引き抜き、上下を逆にしてカチッと音がするまで押し込むだけでいい。

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