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AfterEffects CS5.5がこれだけ快適に動く

映像制作会社が検証した、ThinkStation C20の実力

2011年07月21日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 「高性能」「高信頼性」が身上のワークステーションだが、「筺体も大型」で少し大げさ……という印象を持っている読者は少なくないだろう。

ThinkStation C20

 しかし、最近のワークステーションは小型化も進んでいる。企業においてもスペース効率やエコ、静穏性など「求められる仕様」に変化が生じているからだ。ワークステーションもその流れとは無縁ではいられない。ハイエンドクラスの性能を一昔前の省スペースデスクトップ並みのサイズで実現する機種への需要が高まっているのは、当然の流れと言えるだろう。

 レノボの「ThinkStation C20」はその代表例と言える機種だ(関連記事)。Xeon 5600番台を2基搭載可能でありながら、本体は24リットルと小型。動作音も大変静かな製品に仕上がっている。

 ここではレノボが映像制作会社と実施した動画制作におけるベンチマークを紹介しながら、その魅力に迫っていこう。


Xeon 5600番台をデュアルで搭載

 まず初めにThinkStation C20の基本仕様をチェックする。

 CPUには6コアのXeon 5675(3.06GHz)を最大2基搭載する。Xeon 5600番台(コードネーム:Westmere-EP)は前の世代のXeon 5500番台(Nehalem-EP)と同等のアーキテクチャーで、製造プロセスを32nmにシュリンクしたプロセッサーとなる。

内部の構造。各パーツはワンタッチで外せる構造。ダクトなどは使用していないが、CPUやメモリーがある上部、ビデオカードなど拡張カードを収めた中央部、HDDと電源を収めた下部と熱の出るパーツを分散した効率的な構造

CPUはXeon 5600番台を2基搭載可能。空気が流れる向きを変えることによって、片側のCPUから排出された熱い空気がもう一方のCPUのほうに流れないよう配慮している

 最大6コア+Hyper-Threadingに対応するため、1つのCPUで12スレッドの取り扱いが可能。さらにThinkStation C20はCPUが2つあるので、Windowsのタスク マネージャーに並ぶスレッドの数は24個にも及ぶ。

タスクマネージャの画面。プロセス数の多さに驚く

 メモリー容量は最大96GB(8GB×12枚)で、ビデオカードにはNVIDIA Quadro 5000またはNVIDIA Quadro 2000の選択が可能。HDD容量は3台まで搭載できる(RAID0/1/5に対応)。本体サイズは幅130×奥行き444×高さ427mm。OSはWindows 7 Professionalの64bit版。

 スペックに関してはワークステーションの分野でもトップクラスと言えるだろう。特にこのサイズでXeonをデュアル搭載できる点は大変珍しい(他社のワークステーションではこのサイズでは1基までというケースが多い)。よくこのサイズにこれだけの性能を収めたものだと思う。

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