AF非動作を補う「MFアシスト」
マウントアダプターを使うとAFが動作しないのが難点だが、画面の一部を拡大する「MFアシスト」機能が使用できる。倍率は7倍と14倍とで表示でき、十字キーを使って画面を移動させることが可能だ。
アダプターに装着するレンズは、以前試用したα用Aマウントレンズの30mmマクロ「DT 30mm F2.8 Macro SAM」(実売2万5200円)。焦点距離は45mmに相当する標準マクロレンズだ。
レンズ単体で等倍まで近寄れる便利さが魅力。等倍までいくとレンズ前面2cmとコンデジ並の驚異的な距離になる。AFは動作せず、マウントアダプターを併用するため、かなり大きく重くなってしまうのが難点。常用するにはちょっときついが、実用性を考えるとこのレンズは一番だろう。
ピントの操作はスムーズとは言いがたく、スカスカした感じでピント合わせをしていてもピントの山の瞬間に止めるのがちょっと難しい。もう少しピントリングに重みが欲しい所だ。
30mmマクロと18-55mmで画質比較
パターン1格子状の壁
30mm
30mmで絞りを変えて解像力をチェック。絞り開放では若干甘め、絞ると段々解像力が高くなっていき、F8.0あたりで一番高くなる。
F11以降は徐々に甘くなっていき、最小絞りのF22では絞り開放時よりも甘くなる。単焦点レンズの割には歪曲収差がちょっと気になる。
18-55mm
続いて、18-55の30mm付近で、絞り変化、解像力をチェックした。絞り開放ではかなり甘いが半段程度絞ったF5.6で解像力はかなり高くなる。
F8.0までは解像力が高くなっていき、F11を超えると低下する。最小絞りのF22はかなり甘く、細部の再現はかなり落ちてしまう。F16以降は使わないほうがよさそう。歪曲収差が気になる。

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