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動画サイトってどうなの? 儲かるの? ― 第6回

ドワンゴ・夏野剛氏が語る「未来のテレビ」【前編】

2010年07月20日 12時00分更新

文● まつもとあつし

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Ustreamはメディアではない

―― 生放送という観点からは、Ustreamとも比較されています。どのようにとらえられていますか?

夏野 Ustreamは「メディア」じゃないと思ってます。有名な方がUstreamとは別の場所でマーケティングをする場合、Ustreamはプラットフォームになると思います。ただ、まったくの個人や一般人が生放送をして、全然知らない他人が発見して見にくるという仕組みがないですよね。

―― ニコニコ動画ではコミュニティ機能が生きていると。

夏野 グループができているだけではなく、「生放送クルーズ」なんて仕組みも入れて、発見や紹介といったマッチングが起こるようにしています。タグによって波及も生まれるわけですね。番組表も作ってますし。Ustreamはその告知をツイッターに頼ってる。

「ニコ生クルーズ」:ユーザーの投票によって、リストに残れるか否かが決まる。「よくこういうの思いつくよねー」と夏野氏

―― Ustreamだと、コメントもどんどん流れていってしまいますしね。

夏野 そう。タイミングもバラバラだし。Ustreamのようなインフラができて「生放送」というジャンルが盛り上がってきて。それはもちろん大歓迎なんですが、性質的には違うものなんだろうな、と思います。

―― 先ほど「収益化委員会」のお話がありましたが、新機能やサービスのゴーサインはどのように出されているのでしょうか?

夏野 会長の川上(川上量生氏)、ニワンゴのひろゆき(西村博之氏)、そして私の3人を中心とした会議で決めます。川上が、ニコ動のチームからの提案をとりまとめて持ってくる。それを、ビジネスモデルの観点から叩くのが僕。ユーザー視点から徹底的に叩くのがひろゆきの役目ですね。

―― 結構激しい議論になることも?

夏野 もちろん。ビジネスモデル不在だとダメ。おもしろいだけなら今やんなくて良いし、あるいはこれぐらいまでしか予算使えないよという話になる。実はひろゆきが一番マトモですよ(笑)。川上さんが持ってくる案の詰めの甘いところを冷静に指摘してくれるし。

ピザーラの公式チャンネル。お昼時に生放送を行なうなど、企業が宣伝活動に利用する例も増えているという

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