2011年のInternational CESを代表するデジタル機器は、間違いなく「タブレット端末」だろう。すでに発売中のものからプロトタイプまで、各社から大量の展示を行なわれ、まさに百花繚乱である。
すべてのタブレット端末を紹介していたら切りがないほど多いので、ここでは日本の消費者の興味を引きそうな展示品について、写真を中心にご紹介しよう。あなたの欲しくなるタブレット端末はあるだろうか?
タブレットの主流はAndroid
CES 2011で出展されているタブレットのOSは、Androidが主流である。振り返ってみると、わずか半年ほど前の2010年6月に開かれた「COMPUTEX TAIPEI 2010」では、タブレット端末と言えばWindows搭載の「スレートPC」が主流だった(関連記事)。CESとCOMPUTEXでは出展企業の傾向が異なるとはいえ、この短期間でまったく様変わりしたものだ。
Android搭載タブレットの中でも、動作の快適さやハードウェアの完成度の高さで魅力的なのは、ASUSTeKやデルの製品だろう。すでに発売済みなのでここでは取り上げないが、サムスンの「Galaxy Tab」への注目度も高い。
ASUSTeKの「Eee Pad Transformer」と「Eee Pad Slider」は、Android 3.0こと「Honeycomb」をいち早く採用している点でも注目される。CPUにはNVIDIAのTegra 2を搭載しているので(関連記事)、動作も非常に軽快だ。
Tegra 2+Honeycombを搭載するタブレットでは、このほかにもAcerの「A500」という10.1インチタイプの製品が、NVIDIAや通信会社Verizon Wirelessなどのブースで出展されている。こちらもTegra 2の高い処理能力と1280×800ドットの高解像度画面を備え、据え置きゲーム機並みのグラフィック表現を可能としている。発売時期や価格は未定だが、Verizonから年内に発売される製品は、LTEに対応する。

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