ユニクロ広告、セキュリティ意識の啓発にも?(24日)
ツイッターでバーチャル行列を作るキャンペーンサイト「UNIQLO LUCKY LINE」に、5日間で13万人を超えるユーザーが行列を作った。
「UNIQLO LUCKY LINE」は、大手衣料品メーカー・ユニクロが26周年を記念して提供したキャンペーン。行列に並ぶだけでツイッター用のアイコンをダウンロードでき、26人に1人オンラインクーポンが当たる。さらには行列の番号でMacBook Proなどの景品まで当たるというものだ。
ユーザーからも「ユニクロのTwitter連携はいつも秀逸」「つい行列に並んでしまった」と好評だ。「UNIQLO LUCKY LINEに行列なう」が世界のトレンドトピック1位になるほどの人気を集めた。
一方、キャンペーンでツイッターのIDとパスワードを入力させられることから「ユニクロ行列、ネタはいいんだけどパスワードあずけるタイプなのがちょっとイヤ」「なんでOAuth使わなかったのかが知りたい」と抵抗感を持つ声もあがった。
さらに、パスワードが暗号化されずに送信されていること、バーチャル行列に並んでいるユーザーのIDがテキストで公開されていたことから、背びれ尾ひれがついて「個人情報が流出しているのでは」とまで話題になった。
ユニクロは、「公開しているのはツイッターID等の公開情報のみで、パスワードは保存していない」というプレスリリースを出し、騒動はおさまった。ツイッターユーザーのセキュリティ意識が問われる騒動となった。
ツイッターで宣伝したらいけませんか?(25日)
25日、自社の広告プログラム「Promoted Tweets」を除いて、Twitter APIを使ったあらゆるサービスにおいて、サードパーティーがタイムラインに広告ツイートを挿入することを認めない方針を発表した(公式ブログ)。
広告を禁止した理由は、長期的な健全性やネットワークの価値を守るためという。広告としての見た目、どうやってリンクをクリックさせるかを考えたツイートが多くなると、ツイッター本来の持っている価値が損なわれる。そこでユーザーが不満を抱くと、ツイッターの利用時間そのものが減ってしまうのではないか、という考えだ。
ツイッターでは「広告ツイート禁止」というキーワードが広まったことから、「クーポン情報とか教えてくれるやつも規制なの?」「Amazon.co.jpが公式に始めてるヤツとかもアウトになるんだろうか」「自分のブログを宣伝するのもダメ?」とさっそく問い合わせの声があがった。その後すぐに「ユーザーが何をツイートしているかを監視することはしません」と発表された。
「ユーザーの立場で言えばこの動きは歓迎。でも、禁止ってシステム的にできんのかな?」「誰が監視するんだろ」「どこからが広告ツイートか」と、運用方法を心配する声も多く上がっていた。

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