軽量・コンパクトでも、性能には妥協がない
ThinkPad Xシリーズでは、極力余計な端子類を廃することで筺体のコンパクト性を保っている。
ThinkPad X201では、標準構成時の重量が約1.4kg。1kgを切る機種も増えてきているが、常時携行してもそれほど負担にならないサイズと言えるだろう。本体サイズは、幅295×奥行き210×高さ35.3mm(最薄部20.7mm)とビジネスバッグにも入るサイズだ。4セルのLi-Ionをバッテリーを搭載し、Windows 7モデルの駆動時間は公称3.8時間。
もっとも従来機にあたる「ThinkPad X200」と比較すると、重量は60g増、最厚部が2.7mm増、駆動時間は約54分短くなった。しかし、CPUがCore 2 Duo P8700(2.53GHz)から、Core i5シリーズに向上していることを考えると、熱対策などによる筺体サイズの増加は最小限に抑えたと言えるだろう。
今回は触れる機会に恵まれなかったが、サイズにこだわるなら、さらに小型軽量化を図った「ThinkPad X201s」という選択もある。こちらは最厚部分が28.7mmで、重量は約1.17kg。駆動時間は、超低電圧版のCore i7を採用している。
受け継がれる高い堅牢性!
X201の筺体に触れると、やはりThinkPadならではの堅牢性を感じた。折りたたんだ際の一体感と手に持った時の安心感は、通常のノートPCと一線を画す。
それは厳しい堅牢性テストを積み重ねてきたThinkPadシリーズならではといえる。新しいX201シリーズでは米軍の物品調達基準「MilSpec」規格の下記の8つの項目に適合している。
- Vibration(振動)
- Dust(塵)
- Air Pressure(気圧)
- Shock(衝撃)
- Heat(耐熱)
- Cold(耐寒)
- Thermal shock(熱衝撃)
- Altitude(高所)
使用中の耐振動・耐衝撃性はもちろん、過酷な環境でも使用できる耐熱・耐寒性能を実現。また、第三者機関のテストにより、キーボードの防滴性能も高い。
なお、MilSpecテストの様子はレノボの公式動画がYouTubeで公開されている。解説は英語だが、映像を見るだけでも過酷なテストを積み重ねて開発していることが分かる。
本体素材に関しては、天板などにはマグネシウム合金やカーボングラスファイバーを使用した本体の質感と信頼性の高い一体感は使い心地が良く、安心して業務に専念できるだろう。
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