Core iシリーズ搭載で、高性能でも省電力!
最後にパフォーマンスを見ていこう。新Core iシリーズでは、32nmプロセスルールを採用。従来のMCHに相当するグラフィックス機能やメモリー/拡張スロットなどの制御もCPUパッケージに混載しており、消費電力を抑えられる。
CPUの負荷に応じて動作クロックを増減する「ターボブースト」はグラフィックス機能にも働き、高性能を発揮できるなど、モバイルPCにとって重要度の高い改善が加えられている。
実際に「CrystalMark 2004R3」でパフォーマンスを計測してみたところ、総合スコアのMark項目は「102989」。CPU性能を表すALU項目は「32152」。なんと横棒グラフを振り切ってしまった。
ThinkPad X201のCPUは、Core i3/i5/i7から選べるが、Core i3-330M(2.13GHz)にはターボブースト機能がない。1万500円の出費になってしまうが、モバイルPCを求めるならワンランク上のCore i5-430M(2.26GHz/ターボブースト利用時は2.53GHz)以上を選んでおきたいところだ。
CULVノートとは一味違ったモバイルPCに仕上がっている!
モバイルPCの分野ではCULVノート、つまり超低電圧版のCPUを搭載した低価格PCが注目を集めている。しかし、今回のThinkPad X201シリーズに搭載されているCPUは、通常のノートPC用のCore iシリーズを搭載した上で、軽量薄型で高性能、省電力を実現している。
確かに価格は、CULVノートの平均価格より倍ほどになってしまうが、その価値が十分にある製品に仕上がっている。まさに、ThinkPad Xシリーズのコンセプト「パワーモバイル」を体現したモデルだ。
社内でも社外でも使えて、なおかつ高い処理能力で仕事をバリバリこなしていきたいビジネスユーザーには、選択肢のひとつに必ず入れるべきモバイルPCといえる。
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