3月25日、日本ヒューレット・パッカードは文庫本より一回り小さいサイズでのシンクライアント端末「HP t5325 Thin Client(以下、t5325)」を発表した。価格は2万3000円(税込)で、同日販売も開始された。
t5325は、1160×31.5×120mmの筐体に、プロセッサー「Marvell ARM(1.2GHz)」と512MBのフラッシュメモリ(ストレージ)、512MB DDR2 RAM(メインメモリ)を内蔵。ビデオメモリは64MB(メインメモリと共有)で、解像度は640×480ドット~1600×1200ドット。OSはLinuxベースの独自OS「HP ThinPro」を採用する。
マイクロソフトのリモートデスクトッププロトコル(RDP)に対応するフリーソフトのクライアント「RDesktop 1.6」やCitrix ICA 11のクライアントを搭載する。また、Citrix XenDesktopとVMware Viewに対応しており、デスクトップ仮想化(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)のクライアントとしても利用できる。
設定を自動的に行なう「ゼロタッチコンフィギュレーション」を搭載しており、IPアドレスを割り当てるDHCPサーバと設定情報を提供するFTPサーバを用意すれば、ネットワークに接続するだけで利用が可能になる。また、FTPサーバを使ってすべての端末の設定変更やソフトウェアのアップデートをまとめて行なう「HP ezUpdate」、USBメモリで設定情報やイメージを配信する「HP ThinState」などの管理機能も搭載。ほかに、Citrix XenDesktopとVMware View用の設定ウィザードも提供されており、初期設定の手間を大幅に削減できるという。
