Core i7のハイパワー&大容量メモリーは快適
今回の試用機は、CPUにCore i7-620M(2.66GHz)とメモリー8GBを搭載した、贅沢なスペックになっている。Windowsエクスペリエンスインデックスのスコアでは、どちらも「6.9」と上々だ。HDDは連続読み出し速度が87.15MB/秒と高速だが、スコアは「5.9」と平均的。
グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphicsを利用しており、スコアは「4.7」と標準よりやや上レベル。ゲーム用グラフィックスも「5.2」で、通常用途には不足しないが、高性能というわけでもない。後ろでも述べるが、さらに性能が欲しい場合は、独立GPUの搭載も選択できる。
しばらく使ってみたところでは、サクサクと動いてストレスは感じない。OSはWindows 7 Home Premiumながら、64bit OSなので8GBのメモリーを使っているのも気持ちいい。エディションの制約でXPモードは利用できないが、「Sun VirtualBox」などの仮想OSソフトもばりばり使えるだろう。以下にいくつかのベンチマークソフトの結果を掲載する。比較対象があるものは、2009年秋冬モデルのCore 2 Duo搭載大型ノート「LL700/VG6」での結果と比較している。ずば抜けて速いということはないが、安定して快適に使える性能を発揮している。
バッテリー駆動時間はカタログ値で4.5時間。ベンチマークソフト「BBench」(海人氏作)で実測した結果は、約3.6時間となった。モバイルユースを重視する製品ではないので、悪くはないだろう。
eSATAやHDMIなど充実のインターフェースを備える
本体左側面にはGigabit対応の有線LANとアナログRGB、HDMI、eSATA/USB兼用端子、Express Cardスロットを搭載する。HDMI経由でリビングの大画面テレビにつないで、パソコンの画面を表示できる。家族や友人達と思い出の写真や動画を鑑賞するといった場面で役立つ。
右側面にはBDドライブとUSB×3を備える。背面には端子類がなく、前面には2つのメモリーカードスロットと音声入出力端子、無線LANのオン/オフスイッチがある。ネットワークは有線LANに加えて、11n対応の無線LANとBluetoothを内蔵。iLinkやモデムは搭載しない。
欲をいえば、コネクター配置の関係で、有線LANケーブルが太いと電源ケーブルと絡みやすくて邪魔だったり、左側にもUSB専用の端子が欲しいところだが、全体的に使いやすくまとまっている。
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