このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

週刊 PC&周辺機器レビュー 第37回

USBメモリーサイズで地デジが録れる DT-F100/U2

2009年12月25日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

視聴ソフトは機能限定版が付属

メインの視聴画面

メインの視聴画面。画質は上々だ

 地デジ視聴ソフトには付属の「PCastTV for 地デジ Lite」を使用する。同社のほかの地デジチューナーに付属する「PCastTV for 地デジ」と異なり、Liteでは録画番組のコピーや移動ができない。編集や加工機能もなく、視聴と録画ができるだけだ。

 唯一、メモリースティック(または持ち出し対応機器)に録画番組をムーブして、プレイステーション・ポータブルやウォークマンでワンセグの録画番組を楽しめる。ただし、この場合もフルセグの地デジ放送はダメで、ムーブできるのはワンセグ放送の録画番組のみだ。また、ダビング10には非対応で、SDメモリーカードへのムーブにも対応しない。

 設定が完了したら、即NHK総合の番組が表示された。画質は上々で、フルHDの液晶ディスプレーに全画面表示しても問題ない。デジタル出力ではなくアナログRGB出力でつないでも視聴はできるが、フルセグ放送でも画素数が52万画素以下にダウンコンバートされてしまう。フルセグを楽しむなら、COPPとHDCPに対応した環境で利用したい。

ワンクリックで字幕を表示できる

画面中央下の「字幕表示」を押すと、ワンクリックで字幕を表示できる

 視聴画面はシンプルで、迷わずに使える。サブウインドウには、チャンネルの一覧や録画番組、予約一覧が表示される。チャンネルの切替も素早く、快適に視聴できる。また一時停止ボタンを押すと、10秒ほど待たされてからタイムシフト再生が始まる。CMなどに差し掛かったらスキップボタンを押して、15/30秒早送りして追いつける。

設定画面では、録画フォルダーやリモコン、色調などの設定が可能

設定画面では、録画フォルダーやリモコン、色調などの設定が可能

 番組表機能はインターネット番組表(iEPG)に対応しており、録画予約はソネットの「テレビ王国」から行なえる。なお録画した番組を再生する際は、DT-F100本体をパソコンに接続しておく必要がある。また、保存先のドライブ名やフォルダー名も変更できず、永久保存したい大事な番組を録画するのには向いていない。とりあえず興味のある番組を録画し、気軽に視聴するような使い方が向いているだろう。

日時を選択して予約録画することも可能

予約一覧から「追加」で、日時を選択して予約録画することも可能

 パソコン用地デジチューナーは、マルチディスプレーに対応していないことが多い。複数のディスプレーに表示している場合、対応環境のはずのメインディスプレーにも映らないことがある。本製品もマニュアルに「マルチディスプレーには対応しておりません」と明記しているのだが、筆者のテスト環境では普通に表示できた。テレビのウインドウをディスプレー間でドラッグ移動しても、表示されたままだ。ソフトの再起動さえ不要なのは便利だ。ちなみに、HDCPに対応していない液晶ディスプレーにドラッグしたところ、しばらくたってから画面がブラックアウトする。

HDCP非対応の液晶ディスプレーでは、映像が表示されない

HDCP非対応の液晶ディスプレーでは、映像が表示されない


ロッドアンテナは事実上ワンセグ専用
フルセグ受信は外部アンテナ必須

 筆者のテスト環境では、付属の変換ケーブル経由でアンテナ線につないで視聴している状態からロッドアンテナにつなぎ変えてみたところ、映らなくなってしまった。周囲にマンションやビルが多いので電波が届きにくいのだろうか? そこで、山手線に乗りながらチェックしたところ、場所によっては時々映ったが、画質が悪い。電波状況を自動で判別し、ワンセグで表示されているようだ。「受信モード」をフルセグのみにしたところ、ほとんど映らなかった。

受信モードは自動のほかに、任意で切り替えられる

受信モードは自動のほかに、任意で切り替えられる

モバイル用のロッドアンテナでは、フルセグ番組を受信できなかった

モバイル用のロッドアンテナでは、フルセグ番組を受信できなかった

 ロッドアンテナでのフルセグモバイル視聴は、現時点では難しそうだ。ワンセグ放送に限っても、従来のワンセグチューナーのほうが電波を拾っているような感じを受ける。関東限定の話になるが、新しい電波塔「東京スカイツリー」が2012年早春に竣工すれば、都内の電波状況も改善されて、受信できるようになるかもしれない。

 コンパクトなので、出張や旅行の際に鞄に入れていき、ホテルで利用する手がある。仕事や観光中にDT-F100で録画しておき、夜にチェックするような使い方だ。延長アンテナをつないでいる状態では、(電波状況次第だが)快適に利用できる。ロッドアンテナでのモバイル視聴ができるようになるまでは、据え置き使用時のテレビチューナーとして使うのが適当だろう。

DT-F100/U2 の主な仕様
受信チャンネル UHF 13~62ch、VHF 1~12ch、CATV C13~C63ch
アンテナ入力 専用コネクター
接続インターフェース USB 2.0
サイズ 幅64.9×奥行き12.7×高さ24.6mm
質量 約16.1kg(アンテナ除く)
対応OS Windows 7/Vista SP1以降(32bit/64bit)、Windows XP SP2以降
価格 1万1500円
■Amazon.co.jpで購入

筆者紹介─柳谷智宣

1972年生まれ。Netbookからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートPCは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、PCやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン