これまでのワンセグチューナー並の大きさで、フルセグを受信できる地上デジタル放送チューナー「DT-F100/U2」(以下DT-F100)が、バッファローから発売された。アンテナを備え、単体でハイビジョンの地上デジタル放送を受信する機能もある。モバイル用として広がったワンセグはお役御免になるか? 早速レビューしてみよう。
家のアンテナケーブルを使ってチャンネル設定
DT-F100の本体サイズは幅64.9×奥行き12.7×高さ24.6mm、重さは約16.1gで、見た目はごついUSBメモリーという感じだ。以前に本連載で紹介したGV-MVP/HZ3よりも一回り以上小さい。キャップを取り外すとUSB端子が現れる。外したキャップは本体の反対側に付けられるので、なくしてしまう心配はない。底面にminiB-CASカードスロット、サイドにアンテナを接続する端子を備える。
デジタル放送の視聴に利用するB-CASカードとしては、新たに発行されたばかりの「miniB-CASカード」を採用している。カードは本体底面からセットするのだが、切り欠きの方向を確認して慎重に装着する必要がある。スロットが狭く、脱着が困難なためだ。万一逆向きに入れてしまった場合は、先が細いピンセットなどで引っ張り出さなければならない。
続いて、パソコンにドライバーソフトと視聴ソフトをインストールする。対応OSはWindows XP/Vista/7(Mac OSは非対応)。付属のCD-ROMをセットすると、インストーラーに当たる「PCast Navigator」が起動する。作業途中で延長アンテナを装着するように指示されたので、出荷時に付いているロッドアンテナ(モバイルアンテナ)を外し、付属の家庭用アンテナ変換ケーブルに付け替えて、延長アンテナをつなぐ。モバイルアンテナで設定できないのは不便に思うが、その後はドライバーも視聴ソフトも問題なくインストールできた。起動するとチャンネルのスキャンが行なわれるのだが、スキャンにはしばらく時間がかかる。
なお地デジを見るには、GPUがCOPPに対応し(関連記事)、DVI接続の場合はHDCPもサポートしている必要がある(デジタル接続時はディスプレーもHDCP対応が必要)。またサウンドカードやパソコン内蔵のオーディオ機能も、アナログ出力を搭載してDirectSoundに対応していなければならない。もし、視聴できるか不安なら同社が公開している「地デジ環境チェックツール」で、パソコンの構成を確認しておこう。

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