青野さん、そうだったのですか!
サイボウズLiveに競合なし
サイボウズLiveが提供する機能は、たとえばGoogleグループやGoogleカレンダーなどを使えば近いことは実現できる。しかし、それをあなたの親にやらせたいと思うだろうか? 説明することを考えただけで戦慄が走るに違いない。分かりやすい日本語メニューで構成されたサイボウズLiveであれば、そうした心配はだいぶんなくなるだろう。かつてサイボウズOfficeが支持を得て、ここまで広がった理由を思い返せばなおさらだ。
なお、イベント終了後、青野氏と少し話をする機会を得たので、お伝えする。
- サイボウズ“Live”と名付けた理由は?
- 青野氏によれば、やはりマイクロソフトの“Live”が念頭にあってのことだという。それだけサイボウズLiveを大きな存在にしていきたいという意欲の表われとも受け取れる。
- 競合は?
- 青野氏の答えは「ないです」というもの。もっと多くの人、仕事以外のつながりでもグループウェアを使ってほしいという、それだけの動機とのことだ。
競合という意味では上記したGoogleの一連のサービスのほか、組織の垣根を越えたコラボレーションという視点で見れば、先日お伝えしたLotus Liveも似た側面があるのではないかとも考えられる。しかしLotus Liveはあくまでもビジネスツールとしての方向性は揺るがない筈であり、かたやサイボウズLiveは生活ツールとも言える存在だ。そういう意味では、確かに競合はないと言えるだろう。
1997年、たった3人で始まったサイボウズが、遂にコンシューマの領域に降り立った。先日発表されたSharePoint上のアプリケーション提供話も含め、2010年はサイボウズにとって、大きなターニングポイントの年になるかもしれない。