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セカンドグループウェアという考え方

サイボウズが無料に!? 家族や友達と使えるサイボウズLive

2009年11月27日 09時00分更新

文● 吉川大郎/TECH.ASCII.jp

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サイボウズLiveのキモ
複数グループの作成

 複数グループの作成機能は、今までのサイボウズ製品とサイボウズLiveの最大の違いになっている。1人の人間は、前述したように家族や趣味仲間といった複数の組織に属しているわけだが、サイボウズLiveはその組織ごとに、まったく独立したグループを作成できる。

グループ一覧

画面左、縦長のウインドウがグループ一覧を表示している

 このグループ個々にスケジューラや掲示板などが用意されており、各グループのメンバーは、ほかのグループの存在すら分からないようになっている。たとえば、Aさんが「釣り仲間」「親戚」という2つのグループに所属していたとすると、「釣り仲間」グループは「親戚」グループの存在すら知らないというわけだ。また、釣り仲間グループのBさんが「旅行同好会」グループに入っていたとしても、AさんはBさんが旅行同好会に入っていることすら分からない。

ホーム

ホームの概念

 ここがパブリックなコンシューマ向けSNSとの大きな違いで、あくまでも既存のコミュニティに、グループウェアの機能を提供するのがサイボウズLiveの目的なのである。そして、ユーザー自身は複数グループの情報を「ホーム」と呼ばれる画面で統合して閲覧できる。よって、スケジュール上ダブルブッキングしてしまうといったことは起きない。

 また、アドレス帳も特徴的だ。グループのメンバーは、当然自分のアドレス帳に追加できるのだが、そのアドレス帳自体が他のユーザーのプロフィールへのリンクになっているから、たとえば部署異動や転職、転勤などをした場合には、ユーザーがアップデートすれば即座に反映される。ローカルのアドレス帳というよりも、SNSのフレンド登録に近い使い方が可能だ。

メールだけで使うという手もアリ

iPhone

iPhoneでの使い勝手もデモ。今後、iPhoneアプリも予定されている

 家族や知人にも使ってもらうのだから、サイボウズLiveはPCの画面だけに対応しているわけではない。現在の所携帯電話3キャリアに対応したほか、今後はiPhoneアプリも作成するという。面白いのは、情報に更新があった際には、ケータイにメールが来て教えてくれる仕組みだ。目新しい機能ではないのだが、ITに詳しくないメンバーは、携帯電話を見ているだけで情報共有が事足りる。そういう意味では、誰でもサイボウズLiveを使えると言ってもいいだろう。

連携しないと意味がない
まずはサイボウズ Office8と連携を

 既存のサイボウズユーザーが気になるのは、従来製品との連携だろう。サイボウズLiveは、サイボウズOffice 8と連携する。「サイボウズLiveシンク for WIndows」というソフトを使うことによって、サイボウズOffice 8のデータがサイボウズLiveに反映される仕組みとなる。ということは、ユーザーは携帯電話で社内のサイボウズOffeice 8の情報を見ることができることになる。

 次ページでは、イベント終了後の青野氏コメントなどをお伝えする。

次ページ「青野さん、そうだったのですか! サイボウズLiveに競合なし」に続く

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