ワイヤレスチューナーは大きな魅力
地デジノートにとって、ノートの可搬性を制約するテレビアンテナケーブルはやっかいなものだ。LL770/VGのワイヤレスTVデジタルは、そんな問題を解決してくれる。テレビ視聴にケーブルが不要という快適さは、ほかのパソコンでは得られない。
ただし、ほかの2製品が地デジチューナーをダブルで内蔵するのに対して、3波対応ながらシングルチューナーという点は、ヘビーに録画するユーザーにとっては一考する必要がある。
録画番組の簡単編集機能
民生機のBD/HDDレコーダーのほとんどは、地デジ放送を録画した際に自動的にチャプター情報を付加して、再生時にCMをスキップしたり、編集時に不要部分を簡単にカットしたりできる。
今回試用した3機種では、LL770/VGとVAIO Fで、テレビ録画時のチャプター作成機能があった。CMカットなどの編集にこだわるのであれば、このチャプター分割機能は重要視したい。
付加機能にもこだわりたい
デジタルテレビやレコーダーではなく、パソコンで地デジを視聴・録画するならば、どうせならパソコンならではの機能を使いたいところだ。
VAIO Fには、ユーザーの嗜好を分析する学習エンジンが搭載されているのに加えて、カタログビュー機能で地デジの番組自体に含まれる情報よりも、より詳しい情報を得られる。テレビを見て番組プラスαの情報を得られるのは、なかなかトクをした気分になる。また、ネット動画もアップコンバートできるQosmio G60のSpursEngineも魅力的だ。
今回試用した3機種はいずれも独自の特徴があり、価格差も少なくないので、どれが一番かは選びにくい。その中でも、VAIO Fは地デジの視聴機能が充実し、編集機能や付加機能もバランスがよいと感じた。
残念なのは、ディスプレーがフルHD解像度ではない点だ。筆者は16型程度のサイズなら、「フルHDじゃなくてもいいかな」と思うのだが、どうせ買うならフルHDと考える人も多いだろう。もしフルHDにこだわるのであれば、値段は上がるがCTO方式のVAIOオーナーメードモデルで、フルHD解像度の液晶ディスプレーを選ぶといいだろう。
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