勝間氏、Twitterで「デフレ脱却」の署名集める(4日)
経済評論家の勝間和代氏(@kazuyo_k)が4日、デフレ脱却に向けた対策を求めるための署名運動をTwitter上で募った。署名は翌日に国家戦略室で行なわれるプレゼンテーションで、政府や日銀に対して提出するものだ。
「デフレ脱却署名運動始めました。賛同される方、是非こちらをフォローしてください。→ @anti_deflation 明日は夕方に、菅大臣らに国家戦略室に説明に行きます」
勝間氏は、消費者物価が7ヵ月連続で下落している現状や、日銀の白川方明総裁がインフレ政策を採用しなかったことなど、デフレ脱却が必要な理由を「#デフレ危機_」というハッシュタグや@anti_deflationのアカウントを使用して訴えた。賛同するユーザーがアカウントをフォローし、他のユーザーにも訴えるようにReTweet(引用発言)を行なうことで署名の代わりとした。
ユーザーからは「Twitterって署名にも使えるのか」「デフレ脱却とTwitterの両方を訴えることができて良いかも」といった発想に感心する声がある一方で、「フォローを署名に使っても良いのだろうか」「デフレ脱却には賛同だが、具体策が書かれていない」「フォローするのはその人の発言に興味があるからで、 @anti_deflation さんのTLを見てもフォローする気にはなれなかった。もっと呟いて下さい」といった疑問の声も挙がった。
翌日、勝間氏は、たった1日で2300名を超えるTwitterユーザーに署名アカウント(@anti_deflation)がフォローされたことを示す画面の印刷を提示すると共に、菅直人副総理・国家戦略担当相に「デフレ脱却」のための対策を打ち出すように求めた。
公式ReTweet機能が一部公開、疑問の声も(6日)
8月から予告されていた「公式ReTweet」機能が6日、一部のユーザーで試行できるようになった。
先述のニュースでも登場した「ReTweet」とは、誰かのツイートを自分のアカウントで再配信すること。縮めてRTとも呼ばれている。興味深いツイートを自分のフォロワーに読んでもらいたいという思いから生まれたユーザー発の機能で、サードパーティーのTwitterクライアントに実装され、多くのユーザーに使われていた機能だが、ついに公式でサポートされた。
ReTweet機能をさっそく使ってみたユーザーからは、「ReTweetボタンをクリックしただけで投稿される。これは改変もコメント追加も出来ん」「自分がRTしたものは表示されない」「元記事が参照できるのはいいけど、RTしたものにたいしてコメントできないのが悲しい」といった声が挙がった。
また、既存のReTweet機能との大きな違いである「RTの元となる発言にコメントが出来なくなったこと」に対し、「今のRTはどうなっていくんだろう」「サードパーティーの動き方が気になる」「公式RTが来たら、独自RTは排除しちゃっていい気はするけど」など、さまざまな意見が飛び交った。
今回ReTweet機能を試行できるようになったユーザーは全体の5%と言われている。先週公開されたList機能でも、一部のユーザーに公開され徐々に全ユーザーに開放する形をとっていたことから、「公式RetweetもListsみたいに徐々に開放していく感じになるのかな」といった憶測もあった。
新たなサービスが導入される際、一部のユーザーに試行してもらったり、徐々に使用できるユーザーを広げていく形が「Twitter流」として定着しそうである。

この連載の記事
- 最終回 2010年を振り返る:ツイッター10大ニュース発表!
- 第73回 ツイッターまとめ「Togetter」英語版、ヒットなるか
- 第72回 平野綾さん、フォロー初体験はあの人!
- 第71回 ニコニコ動画そっくり「ビリビリ動画」、ツイッター民は好意的
- 第70回 SF作家ウィリアム・ギブスン、「初音ミク」に驚く
- 第69回 24歳男性、動画サイトで「自殺」配信
- 第68回 「そんな装備で大丈夫か?」 エルシャダイのイベントが大混雑
- 第67回 バーコードカノジョ、個人情報の扱いで騒動に
- 第66回 株式市場、ツイッターで予測可能に?
- 第65回 「民主党がTwitterで情報統制?」 誤情報広がる
- 第64回 Twitter、CEO辞任 「規模が大きくなることが成功ではない」
- この連載の一覧へ