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ついに発売! VMware Fusion 3、10の注目機能

2009年11月01日 13時58分更新

文● 田中俊光

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 10月28日、アクト・ツーからIntel Mac向け仮想化ソフトの最新版「VMware Fusion 3」のダウンロード発売が始まった(関連記事)。そして、パッケージ版も11月6日に発売が予定されている(Apple Storeで見る)。前バージョンから追加された50以上ある新要素のうち、注目の10機能をピックアップして紹介していこう。

VMware Fusion 3

VMware Fusion 3。開発元は、米ヴイエムウェア。ダウンロード版の価格は7980円、パッケージ版は1万800円、アップグレード価格は4600円。対応システムは、Mac OS X 10.5.8以降(10.6対応)で、対応機種はIntel CPUを搭載したMac


1.Snow Leopard(64bitカーネル)ホスト対応

 バージョン2.0.5でSnow Leopard(32bitカーネル)ホストでの動作を試験的にサポート済みだが、バージョン3では32/64bitカーネル上での動作を正式にサポートした。また、単に64bitカーネル上で動作するだけでなく、仮想化エンジン(vmware-vmx)も64bit化され、全体的に64bit対応が強化されている。

 なお、バージョン3の対応システムはLeopard(10.5.8)以降で、Tiger(10.4)はサポートされないので注意してほしい。

VMware Fusion 3

GUI周りは32bitコードだが、仮想化エンジンが64bit化され、パフォーマンスの向上に貢献している。32bitカーネル上で動作している場合も、仮想化エンジンは64bitプロセスとして実行される


2.Snow Leopard Server(64bitカーネル)ゲスト対応

 64bit対応強化はホスト環境だけではない。バージョン3ではホストマシンが64bitカーネルで起動できない機種であっても、ゲストOSとしてSnow Leopard Serverを64bitカーネルで起動することが可能だ。

 通常の仮想PC環境では、ファームウェアとしてBIOS(Basic Input/Output System)が使用されるが、「仮想Mac」環境ではEFI(Extensible Firmware Interface)が使われる。このEFI設定画面を表示させることも可能になった。

 このほか、面白いところではヴイエムウェアのハイパーバイザー型仮想化ソフト「ESX/ESXi 4」をゲストOSとしてインストールできるようになっている。

VMware Fusion 3

64bitカーネルで起動できないiMac(Mid 2007)でも64bitカーネル環境のテストができるのはありがたい。アップルのライセンス上、1台のMacに複数のクライアント版Mac OS Xをインストールできないため、ゲストOSとしてインストールできるのは従来通りMac OS X Serverに限られるのが残念なところ

VMware Fusion 3

「仮想Mac」起動時にリターンキー以外の任意のキーを押すことでEFI画面に入ることができる。EFIシェルも起動できる

VMware Fusion 3

ゲストOSとして同社のハイパーバイザー型仮想化ソフト「ESX/ESXi 4」を導入可能に。二重に仮想化するためオーバーヘッドが大きく、実運用には向かないが、テストやデモなどの用途には利用できる

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