3.Windows 7ゲストに対応し、Aeroも動く
Windows 7対応は、今回、最も注目を集めている機能といえるかもしれない。バージョン3ではビデオドライバーがWDDM(Windows Display Driver Model)に対応し、ゲストOSがWindows 7/Vistaのときに、Aeroインターフェースの動作が可能になった。
ただし、Intelの内蔵ビデオ回路(GMA 950およびX3100)を搭載したMacでは、Aeroインターフェースは動作しない。また、ユニティ表示でAeroインターフェースを動作させるには、以下のハードウェアが推奨されている。
- CPU:Core Duo 2.2GHz以上
- GPU:NVDIA GeForce 8800 GT、ATI Radeon HD 2600以上
- グラフィックスメモリー:256MB以上
- ホストシステムメモリー:2GB
- ゲストへの割り当てメモリー:1GB
なお、ゲスト上での3Dグラフィックスのアクセラレーションは、Windows 7/VistaゲストのWDDMドライバーでOpenGL 1.4およびDirectX 9.0EX対応、Windows XPゲストのXPDMドライバーでOpenGL 2.1およびDirectX 9.0c対応となっている。OpenGLアプリケーションを使うときは、ゲストOSをWindows XPにするといいだろう。
4.さらに高まったWindowsソフトとMac OS Xの親和性
ユニティ表示では、Windowsアプリケーションの名前と通知領域のアイコンがメニューバーに表示されるようになった。また、表示モードに関わらず「アプリケーションメニュー」がメニューバーに追加され、Windowsアプリケーションを起動できるようになった。
5.プレビューウィンドウとフルスクリーンタイトルバー
表示モードに、仮想マシンの画面全体を小さなウィンドウとして出す「プレビュー」が追加された。また従来、フルスクリーン表示において、マウスカーソルをウィンドウ上端に動かすとFusionのメニューバーが表示されていたが、ゲストOSのメニューと干渉して使いにくい場合があった。バージョン3では、フルスクリーン表示中に小型のタイトルバーを出すように変更している。
6.マルチコアCPUに対応
仮想プロセッサーのサポートは、従来「複数のプロセッサー」として実装されていたが、バージョン3ではParallels Desktopと同様に「複数のCPUコア」として実装されている。使用できる仮想プロセッサーの数が最大4個なのは従来と同様だ。