7.画像のコピー&ペーストに対応
クリップボードを介したOS間のコピー&ペーストはこれまでプレーンテキストおよびスタイル付きテキストのみ対応していたが、バージョン3では画像のコピー&ペーストをサポート。OS間で画像のやり取りが簡単に行なえるようになった。
8.VNCサーバー機能を公開
ゲストOSをネットワーク上の別マシンから遠隔操作する「VNCサーバー」に対応した。以前は隠し機能として実装されており、設定ファイルをテキストエディターで編集して有効化する必要があった。バージョン3ではこの機能が公開され、GUIで簡単に有効化できるようになっている。
9.起動デバイスの選択が簡単に
従来、起動デバイスの優先順序を変更するにはFusionの起動画面の表示中に「F2」キーを押し、BIOS設定画面に入って設定を変更する必要があったが、起動画面の表示時間が短いためキーを押すタイミングが難しかった。バージョン3では起動デバイスの設定画面が追加されている。
10.環境移行がより簡単に
他社製の仮想マシンからFusionに移行する機能は以前からサポートしていたが、バージョン3では同じMacに保存されているParallels用の仮想マシンもライブラリに表示して、クリックひとつで簡単にインポートできるようになった。また、同一ネットワーク上にある実PCの環境をFusion用の仮想マシンに変換する機能も内蔵している。
なお、環境を移行するとWindowsの再認証が必要になる。また、PCにプリインストールされたWindowsをほかの環境へ移行して使うことはライセンスで禁止されているので、実行してはいけない。
総評:アップデートの価値あり まずは体験版を!
VMware Fusionは昨年9月以来、久々のメジャーバージョンアップとなった。バージョン1から2へのアップグレードが無償で提供されたため、今回の有償アップグレード(4600円)にやや抵抗のあるユーザーも少なくないようだ。
特に注目のAeroサポートはハードウェアの制限が厳しく、古いハードウェアを使用しているユーザーはアップグレードすべきか迷うところかもしれない。
だが、他にも本記事で紹介したようにさまざまな改良が加えられており、アップグレードする価値は十分にあると言えるだろう。バージョン3も従来同様、30日間試用できる評価版が米ヴイエムウェアのサイトから入手できるので、まずは試用して検討するのもいいだろう(体験版の入手先)。