番組の探しやすさはどうか? 検索機能比較
次は番組探しのための検索機能の比較だ。ここでユーザーが任意に行なう検索機能と、自動録画について見ていく。
パナソニック DMR-BW570
パナソニックは、Gガイド方式の検索機能を採用する。ジャンル/キーワード/人名のそれぞれで検索が行なえるシンプルな機能だが、それぞれ検索対象となる用語が登録されているので、いちいちキーワードを入力する必要がない。逆に、マイナーな用語やジャンルで検索することはできない。
このほか、パナソニックでは放送局がすすめる番組を1ヵ月分先取りして表示できる「注目番組」、WOWOWの1ヵ月分の番組表をすべて表示できる「1か月番組表」もある。検索機能というほどではないが、注目番組をピックアップしてくれるので、新番組や特番などを探すときにはかなり役立つ。
基本的にはシンプルな検索機能だが、手軽に番組を探せるものになっていると感じた。また、自動録画は新番組の第1話だけを自動で録画する「新番組おまかせ録画」がある。これは、「夜ドラマ(地デジ/BS)」、「アニメ(地デジ/BS)」の4項目から、録りたい番組を選択するだけ。これで、そのジャンルの第1話だけを自動で録画しておく機能だ。番組改編期など、新番組がたくさんある場合など、うっかり録り忘れるのを防ぐことができる。
ソニー BDZ-RX30
ソニーの検索機能はかなり強力だ。まずスタンダードな検索では、検索条件の複数設定が可能。放送(地デジ/BSなど)、時間帯、ジャンルに加え、キーワードが2つ、除外ワードを1つ登録できるなど絞り込み条件が非常に多い。すべてを細かく設定すると該当する番組が1つも見つからないこともあるが、絞り込みは自分で選択できるので、アバウトな検索でニュースを含む膨大な番組がヒットしてしまうよりは使いやすい。
そして、もう1つユニークなのが、「気になる人名/気になるワード」検索。これは番組表の詳細情報や録画済みの番組などのオプションメニューから呼び出せる。EPG情報の主要なキーワードや出演者などの人名を抽出して、その言葉で番組検索をできるというもの。こちらは文字入力の必要がないので使い勝手がいい。ある番組を見て、気になる事柄や気に入ったタレントを見つけたら、それをキーにして番組を探せる面白い機能だ。
このほか、最大7つのジャンルやキーワード、放送局やチャンネルを指定して、該当する番組だけを一覧できる「お気に入り番組表」もある。こちらは「映画」+「洋画」だけなど、あまり絞り込まずにある程度の番組がヒットするように設定しておく方が使いやすい。「アニメ」+「新番組」といった番組表を作ることも可能だ。番組表からテーマごとにその日の主な番組を知らせてくれる「x-みどころマガジン」もソニーの特徴的な機能だ。
自動録画はソニー自慢の「x-おまかせ・まる録」だ。基本的には、ユーザーが視聴・録画した番組やダビングした番組などのデータを学習して、ユーザーの好みに合う番組を自動的に録画するものなので、設定は「入/切」だけでいい。「入」にする場合は、録画1か録画2を選択し、録画モードも選択しておく。これに加えて、ジャンルやキーワードを登録しての自動録画も可能だ。
キーワードやジャンルの組み合わせも可能で、時間帯、ジャンル、キーワードが2つ、除外キーワードが1つ、AND検索/OR検索を指定できる。このように、番組検索の方法はかなり充実しているので、すべてを使いこなすというよりも、自分の使いやすい検索方法を選んで使うのがいいだろう。
三菱 DVR-BZ130
三菱はスタンダードな番組検索と、「おすすめ自動録画」の2本立て。番組検索はGガイド方式のため、パナソニックとほぼ同様。ジャンル、キーワード、人名のそれぞれで該当する番組を一覧表示できる。豊富な用語があらかじめ登録されているので、自分でキーワード入力をする必要がないのも同じだ。
おすすめ自動録画は学習機能による自動録画のみで、その分設定もシンプル。ユニークなのは録画方式に「安心型」と「発掘型」があること。安心型はいつも録っているはずの番組の録り逃しを防ぐタイプで、たとえば、野球中継を録ることが多い人の場合、野球中継があれば自動で録るようになる。最近は地方ローカルやBS民放で野球中継されることが増えているので、こういった機能で意外と野球中継が多いことに気付くはず。
発掘型は関連する別の番組を探すもの。同じジャンルや同じ登場人物の出演する番組など、意外と気付かなかった番組に出会えることがある。これらは両方を併用することも可能。選択肢はかなりシンプルだが、項目が多すぎると使いこなしが難しくなる面もあるので、手軽に使うにはちょうどよいだろう。
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