ケータイの電子辞書で効率よく意味を調べる
いまや学校の試験ではケータイを使ったカンニングを恐れて「ケータイの持ち込み禁止」が当たり前だという。逆に言えば、それだけ「ケータイは調べ物に便利」ということだ。試験はもう無い社会人でも、日常生活、職場でも活躍の機会はあるはずだ。
以前からケータイに電子辞書を搭載している機種はあったが、最近は内蔵している電子辞書の数が10冊以上もあったり、ネットと連携して新しい辞書をダウンロードするなど「ケータイらしい電子辞書利用」が可能になっている。
今回はドコモの「SH-07A」、auの「biblio」、ソフトバンクの「832P」の3機種を使って、最新の「ケータイ辞書」をチェックしてみる。
ケータイに内蔵されている電子辞書を使う!
ケータイの辞書には2種類ある。アプリやメニューのひとつに辞書が用意されている「内蔵型」と、インターネットの辞書サイトと連携した「ネット型」だ。内蔵型の電子辞書は、市販されている電子辞書端末や書籍の辞書と、基本的に同じ内容が書いてある。
ケータイの場合、いつも手にしている小さなケータイに何万語という用語が収まっている、というのはちょっと驚かされる。ケータイであればカバンに入れる必要がなく、いつでもすぐに使える。また、電子辞書よりもケータイのほうが操作に慣れている人も多いだろう。
ドコモのSH-07Aの場合、電子辞書は3冊「国語明鏡モバイル」「英和ジーニアス」「和英ジーニアス」を内蔵している。この3冊を「クイック検索キー」を押すだけで呼び出せるのが便利なところだ。
次に実際に用語を調べてみる。例えば「けいたいでんわ」と入力しようとする。すると「けいたい」まで入力した時点で、用語の候補に「けいたいでんわ」が現れる。文字入力が少なくて済むので時間の節約になり、書籍のように何ページもめくる必要がない。
さらに同じ言葉を複数の辞書で調べたいこともあるだろう。SH-07Aの場合、検索欄に文字を入力したあと、辞書を選ぶことができるので、最初に国語辞典で意味を見て、次に和英辞典で英訳を見る、といったことがほんの数回ボタンを操作するだけで行なえる。
ネット連携の辞書サービスを使う
SH-07Aには「ネット辞典」もある。普通にブラウザからWikipediaなど自由に見られるネット辞典を見てもよいのだが、ケータイの場合は、専用のネット辞典サービスが用意されている。有料の場合もあるが、内蔵辞書よりも詳しかったり、専門的な辞書も用意されている。
SH-07Aの「ネット辞典」はiアプリの形で用意されている。内蔵辞書よりも辞書の数が多く、同じ国語辞典でもこちらでは「明鏡国語辞典MX」が用意されているなど、辞書を見比べる使い方もありえる。
こちらは検索用語を入力してからネットに接続するので、内蔵辞書のように途中まで入力して用語の候補が現れるということはない。ただ、複数の辞書で検索したいときは、内蔵辞書以上に辞書の切り替えが簡単だ。
デジタル関連、医療関連の辞書など、内蔵辞書に含まれていないような種類の辞書もある。多少内容が古く、最新の情報が反映されていないことがあるものの、基本的な用語の確認には十分使える。
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