パソコンの大抵の用途はノートでもできるが、苦手とする分野もある。その代表ともいえるのが「3Dゲーム」である。製品価格や放熱の制約で高性能なGPUを搭載しにくいため、3Dグラフィック性能が低くなりがちなためだ。
一般的にノートが苦手とする3Dゲームも、デカノートなら安心して楽しめる心強い製品が存在する。今回は、ゲームをとことん楽しみたい人の要求に応える「ゲーミングデカノート」を紹介しよう。
ゲーミングデカノートはGPUが命!?
ゲーミングデカノートのポイントは、CPUとGPUにある。特にGPUは最重要ポイントと言っていい。ゆえに、「ゲーム向け」をセールスポイントとするノートでは、3D描画性能の高いGPUを搭載している。
ゲーミングデカノートが採用するGPUは、多くの場合米NVIDIA社の最上位か、それに近い位置付けのGPUが多い。現時点での最高速クラスのノート向けGPUは、「GeForce GTX 280M」「同260M」だ。GeForce GTX 280M/260Mは今春登場したノート向けGPUで、同社のデスクトップ向けGPUであるGeForce 9800 GTX(現GeForce GTS 250)と同世代のコアを採用する。マルチGPUにより処理を高速化するSLIにも対応できる、強力なGPUであるが、コストが高く放熱も大きいので、搭載するノートはまだ少ない。
もっとも、ゲームによってパソコンに要求するスペックは大きく異なり、すべての3Dゲームが最上位のGPUやハイスペックなCPUを必要とするわけではない。そこで今回は、各製品を紹介しつつ実際に3Dゲームがどこまで動くのかを見ていくことにしよう。
今回取り上げるノートは、デル「Alienware M17x」、ユニットコム「Progress UXG i7920n/DVR」、東芝「dynabook Qosmio WXW/79HW」の3製品である。
Alienware M17x
デル(製品情報)
ディスプレー:17型 1440×900ドット
価格:24万8290円から
デル傘下のハイエンドパソコンブランドの名を冠した初の製品であるゲーミングノート。SLI構成のGPUを搭載可能なハイスペックに加えて、宇宙船をイメージする鋭角的でギミック満載の筐体は並ぶもののない個性となっている。
Progress UXG i7920n/DVR
ユニットコム(フェイス、製品情報)
ディスプレー:17型 1920×1200ドット
価格:23万9800円から
ユニットコムがパソコンショップ「フェイス」のブランドで販売するゲーミングノート。CPUにデスクトップ用のハイエンドクアッドコアCPU「Core i7」を搭載するモンスターマシン。CPU性能では間違いなく本特集最強。
dynabook Qosmio WXW/79HW
東芝(製品情報)
ディスプレー:17型 1680×1050ドット
価格:24万8000円から
東芝の直販サイトでのみ販売されるゲーミングノートの最上位機種。赤と黒のボディーに背面には炎の模様を描くなど、奇抜で個性的なデザインを持つ。
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