ゲームのための最強ノートが日本上陸
デル「Alienware M17x」
デルの「Alienware M17x」は、ゲーマー向けのハイスペックパソコンを展開するブランドとして米国で知られる「Alienware」の最新ゲーミングノート。快適なゲームプレイを目的として設計された「ゲームのためのパソコン」で、Alienwareブランドの日本初上陸の製品である。
このAlienware M17xを手にしてまず感じるのは、なんといっても遊び心だ。ボディー前面は車のエアロバンパーのようなデザインとするなど、個性的な形状をしている。ボディー表面には、傷や磨耗を防ぐためのアルマイト加工が施されている。カラーは3種類から選択可能で、評価機は落ち着いた黒の「スペース・ブラック」である。
電源を入れると内部に埋め込まれたLEDが点灯して、前面からキーボードまで、ボディー全体がライトアップされる。さらに、キーボードやタッチパッド周囲で点灯する色は、付属ユーティリティーによって自由に変更でき、気分に合わせて楽しめる。
少々変わった演出が盛りだくさんのノートなので、面白いと好む人がいる一方で、拒否反応を示す人もいそうだ。しかし、Alienware M17xは強力なパーツを搭載するゲーミングノートで、その実力は本物だ。
GeForce GTX 280M/260MのSLIに対応
主要コンポーネントはBTO方式による柔軟なカスタマイズが可能だ。CPUやGPU、メモリー、HDDはもちろん、ディスプレーにキーボードまで指定できる。特にGPUは、NVIDIAのノート向けGPUとして最上位に位置するGeForce GTX 280M×2のSLI構成も用意するなど、強力な3Dグラフィック性能を実現できるノートとなっている。なお今回の試用機は、CPUがCore 2 Extreme Q9300でGPUはGeForce GTX 260M×2のSLI構成となっている。
またAlienware M17xは、使用するGPUを使用者が強制変更できる「ステルスモード」も搭載する。このモードは省電力機能のひとつで、オンにするとGeForce GTX 280M/260Mをシステムから切り離し、以降の画面描画をチップセット内蔵のGeForce 9400Mで行なうようになる。モード変更にはOSの再起動をともなうが、デルはこれにより消費電力を最大240Wから最大65Wまで低減できるとしている。発熱や消費電力が気になる人には興味深い機能といえよう。
Alienware M17xの主な仕様(試用機) | |
---|---|
CPU | Core 2 Extreme QX9300(2.53GHz) |
メモリー | 4GB |
グラフィックス | GeForce GTX 260M SLI |
ディスプレー | 17型ワイド、1440×900ドット |
ストレージ | HDD 640GB(320GB×2) |
光学ドライブ | BDコンボドライブ |
無線通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n(Draft 2.0)、Bluetooth 2.1 |
カードスロット | ExpressCard/54、内蔵メディアカードリーダー(SDメモリーカード、メモリースティック/PROなどに対応) |
インターフェース | USB 2.0×5(うち1はeSATA共用)、IEEE 1394、DisplayPort出力、HDMI出力、アナログRGB出力、10/100/1000BASE-T LANなど |
サイズ | 幅406×奥行き321×高さ51.3~53.6mm |
質量 | 約5.3kg(最小構成時) |
バッテリー駆動時間 | 約2.5時間程度 |
OS | Windows Vista Home Premium 64bit版 |
価格(試用機の場合、HDDは1TB) | 46万1440円 |
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