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自動開閉冷却システム搭載のウルトラハイエンドタワー

Aurora ALXでCore i7+5870×2の圧倒的速さを堪能 (1/4)

2009年12月11日 12時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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 ネットブックやCULVノートが幅をきかせる昨今のパソコン市場。だがパワーユーザーにとっては、CPUやGPUの処理性能や、筐体の拡張性といった「パソコンとしての基本」が重要なのは、今も昔も変わらない。なにより、最新最速のパーツを組み上げたシステムは、何をやらせても快適だし、所有する喜びをもたらしてくれる。

 デルのハイエンドPCブランドである「Alienware」は、主にゲーム用途向けに、非常に高いパフォーマンスと所有欲を満たすデザインを重視した製品を展開している。今回はその中から、Core i7の性能をフルに引き出せる筐体を備えたミドルタワーパソコン「Aurora ALX」の最新モデルを評価してみた。

Aurora ALX

Aurora ALX


負荷に応じて自動開閉する冷却システム
「Active Venting」に驚く

 Aurora ALXでは、まず筐体に目を引きつけられる。曲線を多用した奥行きの長いミドルタワー筐体は、どことなく鉄仮面っぽいフロントフェイスと、鱗のように連なった天面の板を備えている。

本体前面。エイリアンの宇宙船というより、鉄仮面のような印象。上部のエイリアンフェイスは電源ボタンではなく、前面ドライブベイカバーを開けるボタン

 各種ケーブルをつないで本体の電源を入れると、ボディーの各所にしこまれたLEDが光を放ち、また驚かされる。上部や前面の左右、下部スリット、上部についたエイリアンフェイス、側面の半透明パネル部分など、いたるところが光る。付属のキーボードやマウスも光るので、かなり派手だ。LEDの色はユーザーが任意に変更できる(後述)。

本体に内蔵されたLEDは、色や点灯パターンを変えられる。好みの色を選べるし、あえて光らせないことも可能だ

 天面の鱗状の板は、「Active Venting」と呼ぶ開閉式の吸気口を構成する板(ルーバー)である。これはCPUの負荷に応じて開け閉めすることで、通常は閉じておきながら、高負荷時には必要な空気流量を確保すべく自動で開く、といった機能を実現するものだ。

 搭載CPUがCore i7-900番台と強力なので、ちょっとやそっとの負荷ではCPUが持続的に高負荷状態になることはない。だが、いざ高負荷がかかると、内部のファンが高速回転を始め、天面のルーバーが立ち上がって吸気を確保する。

天面部分は自動開閉する「Active Venting」システムとなっている。左は全閉状態で、右は全開状態

 なお、天面は全体がActive Ventingのルーバーなのではなく、中央5枚分が動く。一番手前のルーバーは上部USB端子類を隠すカバーとなっていて、最後部は本体側面パネルを開けるスイッチとなっている。

手前の板はUSB端子などのカバー

手前の板はUSB端子などのカバーとなっている。写真上側の銀色のボタンが電源ボタン

本体側面

本体側面。ミドルタワーサイズで、筐体内容積を確保するため、奥行きが高さよりかなり長い

Aurora ALXの主な仕様(価格は本稿執筆時点のものです)
CPU Core i7-920(2.66GHz)/i7-950(3.06GHz)/i7-975(3.33GHz)/オーバークロックi7-975(3.60GHz)
メモリー DDR3-1333 6~24GB
グラフィックス GeForce GTX 260(1792MB)×2/Radeon HD 5870(1GB)×2/Radeon HD 5970(2GB)
ディスプレー オプション
ストレージ HDD 750GB/1TB/1.5TB/2TB(1TB×2、RAID 0も可)/3TB(1.5TB×2)、SSD 256GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ/BDコンボドライブ/記録型BDドライブ
サイズ 幅426×奥行き645×高さ250mm
OS Windows 7 Home Premium/Professional/Ultimate 64bit版、Windows Vista Home Premium SP1 64bit
価格(評価機構成) 19万9980円から(42万5040円)

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