昨今はネットブックの大人気もあって、ノートパソコンと言えば小型・低価格なものがすっかり主流となっている。しかし、性能の低いネットブックではYouTubeやニコニコ動画の快適な視聴すら厳しく、BDソフトの再生やゲームを楽しむにはまったく向かないし、ハイビジョン録画などは論外だ。パソコン向けの多種多様なコンテンツやホビーを満喫する能力はない。
そこでオススメしたいのが17型ワイド以上のディスプレーを搭載する大型のノートパソコンだ。大きなボディーで操作しやすく、スペックも強力。ヘビーなコンテンツを快適に楽しむのはもちろんのこと、メインのパソコンとしてもバリバリ使えるのだ。本特集ではそんな大型ノートを「デカノート」と称して、その魅力を5回に渡ってお伝えしたい。
第1回はテレビ+デジタルビデオレコーダーとしても機能する「地デジデカノート」だ。
ダブル録画にH.264での録画も
ノートでテレビをとことん楽しむ
地上アナログ放送の終了を2年後にひかえ、テレビパソコンのテレビ視聴・録画機能も、すべて地上デジタル放送対応となっている。最近では地デジデカノートでも、2番組同時録画を実現するデジタルダブルチューナーや、H.264で圧縮録画できる製品も登場するなど、機能面では専用のデジタル放送レコーダーに劣らないものもある。
ただし、機能の対応状況は製品により大きく異なる。選択の際には、どの機能を重視するかをきちんと検討しなければ、買ってから後悔するはめに陥りかねない。
そこで今回は特徴の異なるノート3機種を取り上げて、どのような違いがあるのか比較をしていこう。取り上げるのは、ソニー「VAIO type A VGN-AW52JGB」、東芝「Qosmio G50/98J」、富士通「FMV-BIBLO NW/D90D」の3製品だ。早速、それぞれの製品を見ていこう。
VAIO type A VGN-AW52JGB
ソニー(製品情報)
ディスプレー:18.4型 1920×1080ドット(以下フルHD)
実売価格:30万円弱
大型の18.4型/フルHDディスプレーを搭載するVAIO type Aの「ビデオエディション」。テレビ視聴・録画だけでなく、ビデオ編集用途を重視する。内蔵チューナーは地デジ×2。
Qosmio G50/98J
東芝(製品情報)
ディスプレー:18.4型 フルHD
実売価格:30万円弱
18.4型/フルHDディスプレーを搭載するQosmioシリーズの最上位機種。映像処理プロセッサー「SpursEngine」を内蔵し、SD品質の映像を高精細に見せる「超解像技術」を特徴とする。内蔵チューナーは地デジ×2。
FMV-BIBLO NW/D90D
富士通(製品情報)
ディスプレー:16型 1366×768ドット
実売価格:24万円前後
やや小型の16型ディスプレーを搭載する大型ノート。今回の3機種では唯一、地上/BS/110度CSデジタル放送の3波対応デジタルチューナーを内蔵する。独自のサブディスプレー「タッチスクエア」も特徴。

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