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Analyticsメニューの並び順の「秘密」、教えます (3/5)

2009年05月29日 13時00分更新

文●中野克平/デジタルコンテンツ部編成課

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メニューの並び順の背後にある設計思想とは?

 Google Analyticsの背後にあるのは、Webサイトの種類が何であれ、収益を上げるという目的に合致した手段を行動として実行できているか、という「合目的的な態度」です。また、「原因」と「結果」で現象を分析する「因果関係的な態度」もあります。目的-手段、原因-結果という2軸の組み合わが、Google Analyticsの設計思想といえます。

 「設計思想ってそんなに重要なんですか? メニュー体系の意味なんて知らなくても使えそうなものだけど」――確かに、個人的なブログサイトのページビューが、先月よりも1万増えたことだけを知りたいのであれば、Google Analyticsの設計思想を知る必要はないでしょう。しかし、Google Analyticsを使うのは、費用と収入の効率を高めるには、何が問題になっていて、どこに原因があり、どういう対策をとればいいのか見極めたいからのはずです。そもそもGoogle Analyticsのログイン画面には大きな文字で標語が書いてあります。

ログイン画面には、Google Analyticsの重要なコンセプトがさらっと書かれている

ログイン画面には、Google Analyticsの重要なコンセプトがさらっと書かれている


 では、「合目的的」とは何でしょうか。Webサイトを運営する目的は、いくつか考えられますが、メディアサイトであれば広告収入、プロモーションサイトであればユニークユーザーの獲得、ブログサイトであればアフィリエイト広告収入、Eコマースサイトであれば物販収入が一般的でしょう。合目的的とは、たとえば、メディアサイトで広告を獲得するために、広告主が訴求したいユーザー層に突き刺さるような記事を制作することであり、Eコマースサイトでより多くの商品を販売するために、ユーザーの購入動機を鼓舞するようにサイトを設計することです。

 一方、「因果関係的な態度」とは何でしょうか。ユーザーが製品を購入するのは、その製品が欲しいからであり、その製品の紹介ページにユーザーがたどり着いたのは、サイトの存在を事前に知っていたか、誰かのブログで紹介されていたか、検索エンジンで調べたかのどれかのはずです。因果関係的とは、「購入」という結果には「リスティング広告を見て訪れた」という原因がある、というように、現象を因果関係に分解して理解することです。

 合目的的な態度と因果関係的な態度を組み合わせることで、現象を評価できるようになります。たとえば、「リスティング広告を見て訪れた」という現象を「Googleのリスティング広告を見て訪れた客」と「Yahoo! のリスティング広告を見て訪れた客」に分解し、どちらがより商品を購入したのかを調べ、「Yahoo! のリスティング広告を見て訪れた客」の方が圧倒的に商品を購入することを発見できれば、「リスティング広告には効果がある」という漠然とした評価ではなく、「Yahoo! のリスティング広告には効果がある」というより具体的な評価ができるようになるのです。

 「うーん、分かったような、分からないような……。合目的的も因果関係も、メニューの並び順とは関係ない気がしますけど」――そう焦らないで。メニューの並び順とGoogle Analyticsの設計思想は、次のページで説明しましょう。


(次ページ)Google Analyticsが言いたいのは「Webは人間が操作するもの

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