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Google Analyticsに対抗!Yahoo!アクセス解析

2009年06月15日 08時00分更新

文●小泉貴幸/通販旬報社

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グーグルを筆頭とするさまざまな企業が、無料で使えるWebマーケティングツールを提供している。SEO/SEM、LPO、アクセス解析ツールなど、ネットショップやプロモーションサイトを運営しているなら、使わない手はない。“使えるツール”だけを全部で30本、月曜~金曜日までの毎日1本ずつ紹介する。 ⇒ラインナップ一覧

グーグルの対抗ヤフー製無料ログ解析ツールが登場

  • サービス名: Yahoo!アクセス解析
  • カテゴリー: アクセス解析
  • 提供企業: ヤフー
  • URL: http://analytics.yahoo.co.jp/

 無料のアクセス解析ツールといえば、グーグルが提供する「Google Analytics」が定番。そのGoogle Analyticsの後を追うように米ヤフーが始めたのが「Yahoo! Web Analytics」だ。日本でもヤフーの日本法人が「Yahoo!アクセス解析(ベータ版)」の名称で今年5月26日から一般公開を始めた。現在はYahoo! JAPAN IDがあれば商用/非商用を問わず誰でも利用できる。

Flashベースの分かりやすいユーザーインターフェイスの「Yahoo!アクセス解析」

 Yahoo!アクセス解析で確認できるデータは、ページビュー/訪問数/訪問詳細/新規訪問数/再訪問数など、一般的なアクセス解析ツールとほぼ同様だが、最大の特徴はリアルタイムで解析できることだ。Google Analyticsなど、無料/低価格のアクセス解析ツールでは、レポートビューの更新に1日程度の遅延がある場合が多いのに対し、 Yahoo!アクセス解析では数秒後には更新される。たとえば、Webページ公開直後の反応を見たり、マスメディア報道などで瞬間風速的にアクセスが集中した場合にも、すぐに状況を確認できるのが強みだ。

Yahoo!アクセス解析

利用を始めるにはベースURLやエディションを設定してプロジェクトを作成する

 Yahoo!アクセス解析を利用するには、解析したいWebサイトごとに「プロジェクト」を作成し、ベースURLを登録する。プロジェクト登録後に生成されるJavaScriptの解析用コードをHTML内に貼り付けると、およそ1時間程度で初回のレポートが更新される。

 なお、Yahoo!アクセス解析には「ベーシックエディション」「カスタマイズエディション」の2つのエディションがある。ベーシックエディションには基本的なレポートをまとめたダッシュボードが用意されているのに対し、カスタマイズエディションはゼロから自由にダッシュボードを作成できる上級者向けの機能だ。アクセス解析ツールそのものを使うのが初めての場合はベーシックエディションを、すでに他のアクセス解析ツールを使っている場合や、自社サイトの解析に必要な項目だけを効率的に確認したい場合はカスタマイズエディションを選ぶといいだろう。

 Yahoo!アクセス解析はベータ版が公開されたばかりで、まだまだこれからのツールだ。たとえば、現状ではGoogle Analyticsのように複数のユーザーでレポートを共有できないし、機能的にもコンバージョン測定機能がないためネットショップなどでの利用は厳しい(コンバージョン測定機能は今夏を目処に搭載される予定)。とはいえ、これまでグーグルの独壇場だった無料解析ツールに新たな選択肢が登場したのはうれしいこと。今後の進化の動向を見守りながら、導入を検討してみるといいだろう。

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