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どれを選ぶ?クラウド/SaaS 第1回

全体像を把握する

最新クラウド/SaaSのサービスを一気に網羅

2009年05月25日 20時00分更新

文● デジカル・田口和裕

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会計・経理分野では
パッケージ製品が続々とクラウドに

奉行21

NECネクサスソリューションズの「らくらくアウトソーシングパック for 奉行21」

 「勘定奉行」、「弥生会計」、「PCA会計」など、昔から販売されているパッケージソフトが強いのがこの分野だが、クラウドコンピューティングの波はここにも押し寄せている。

 ここでとりあげている「らくらくアウトソーシングパック for 奉行21」、「PCA会計ASPサービス」、「ネットde会計」はサービス名からも分かるように、定番会計ソフトをそのままSaaS化したものだ。ソフトウェアの最新バージョンを、特に意識することなく利用できるSaaSは、細かい法改正などが多く頻繁にアップデートされるこの種の分野には威力を発揮する。また、面倒なデータのバックアップや、ハードウェア障害の対応等にコストや人的リソースを割く必要がなくなるというメリットも大きいだろう。

 「勘定奉行」と「PCA会計」は、主に企業の経理担当者や税理士など専門知識を持っている人が利用するソフトウェアだが、「ネットde会計」は少し毛色が違う。営業や販売など簿記・会計の知識がない現場担当者でも、入金や出金をPCで直接入力できるよう設計されている。見積書や請求書などを簡単に表示・印刷できるのも特徴だ。入力されたデータはCSV経由で「勘定奉行」などにインポートし、経理担当者に引き継ぐことも可能となっている。

 なお、ここでは取り上げていないが「勘定奉行」に次ぐシェアを誇る「弥生会計」のSaaS版も今後順次登場すると発表されている。

 「Clear Works」は、この中では唯一パッケージ版が存在しないサービスだ。会計・経理業務の「会計ワークス」だけではなく、見積、受注、売上、請求、入金、在庫管理の「販売ワークス」、給与計算、社会保険算定、年末調整などを行なう「給与ワークス」が用意されており、必要なサービスだけを選んで利用できるようになっている。

サービス名 企業名 特徴 価格
ネットde会計 ビジネスオンライン(株) 入金・出金伝票や振替伝票、出納帳など様々な経理方式をカバーする、初心者に優しい経理ソフト。貸借対照表や損益計算書などの業務諸表や帳簿も表示・印刷できる。 4万2000円/年(2ユーザー)
らくらくアウトソーシングパック for 奉行21 NECネクサソリューションズ(株) 55万社の導入実績を誇るOBCの奉行21シリーズをSaaS形式で提供するサービス。保守やソフトウェア更新、データバックアップなどの負担をなくせるのが売り。 7万1200円/月(2or3ユーザー)
Clear Works (株)スマイルワークス 会計ワークス、販売ワークス、給与ワークスの3つの業務ソフトを連携して利用できる統合業務パッケージ。複数の拠点から同時に利用することも可能。 3150円/月から
PCA会計 ASPサービス SBIビジネス・ソリューションズ(株) 多数の中小規模企業で利用されているPCA(株)のPCA会計・給与・商魂(販売管理)・商管(仕入・在庫管理)の4つのソフトをまとめて利用できる統合型サービス。 2万円/月(システム料)、3000円/月(1ユーザー) 

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