5月6日、富士通はオフィス業務で発生するデータを関係者や複数部門で共有・管理できるSaaS型ソリューション「RapidWeb+」を発表した。
本ソリューションは、商談管理や社内申請業務、固定資産管理といった、Excelファイルなどのやり取りで運用されているような非定型のオフィス業務を「簡易」に「短期間」でWebシステム化できるというもの。
従来のExcelなどを用いた業務において、集計業務やリアルタイムな情報共有と管理を可能にする。また、業務効率を高めるとともに、更新履歴が残るためミスも減らせるシステムになっている。さらにWebシステム画面を自動生成する機能を利用することで開発工数を減らし、加えてSaaS型ソリューションとして提供することで、安価な料金体系を実現している。
導入に際しては、各種業務に合わせたWebシステム画面のテンプレートが用意されており、ユーザー企業は使いたいテンプレートを選ぶだけで、約2日間で利用を開始できる。
テンプレートのおもな機能は以下のとおりで、業務に合わせた柔軟な設定を適時適用していける。
- 画面項目名の自由設定
- 業務内容に合わせて、画面の項目数、項目名をユーザー企業が決められる。また、運用開始後の項目追加、項目名変更も可能。
- データ検索機能
- すべての項目を検索対象にし、データの並び替えや必要な項目のみの表示を実現した。検索結果のCSVファイル出力やよく使う検索条件を、メニューとして登録することもできる。
- 多言語への対応
- 日本語以外にも、英語、中国語(簡体字)に対応している。
- 権限による制御
- グループ単位で、Webシステム画面の参照権限や更新権限を制限できる。利用ユーザーごとのグループ設定機能も提供する。
また、テンプレートを私用するのではなく、ユーザー企業が利用しているExcelシートを元にヒアリングし、専用のデータベーステーブルや画面の構築を行なうサービスも用意している。こちらは、5日目にはサービスが利用可能になるという。
RapidWeb+には2つの提供形態があり、「RapidWeb+ ベーシック」の価格(予定)は、初期費用50万円、追加設定費用30万円、月額費用29万8000円で、開始予定は10月から。
訂正とお詫び:掲載時にRapidWeb+ ベーシックの価格に誤りがあったため訂正しました。(5月8日)
もう1つは、ユーザー企業のニーズに応じて個別にアプリケーションを構築可能な「RapidWeb+ プレミアム」だ。こちらの価格は個別見積もりとなり、最低価格は初期設定費が50万円、追加設定費用30万円、月額費用100万円となっている。提供開始は6月1日。
