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有償バックアップソフトの利用率はたったの32%!

重複除外を手軽に使える「CA ARCserve」の最新版

2009年05月11日 19時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月11日、日本CAは「CA ARCserve」の新バージョンであるCA ARCserve r12.5の発表会を行なった。バックアップソフトとレプリケーションソフトの2種類が用意されており、両者の連携が強化されている。

バックアップとレプリケーションの2つのツールが用意

 CA ARCserve r12.5は昨年発表したr12の新バージョンで、バックアップソフトである「CA ARCserve Backup r12.5」とレプリケーションソフトの「CA ARCserve Replication r12.5」「CA ARCserve High Availabirity r12.5」が用意されている。「長期的な世代保存を得意とするバックアップと、リアルタイムにデータを保護するレプリケーションを組み合わせた複合ソリューションで、シェアを拡げていく」(日本CA株式会社 パートナ営業本部 本部長 今野芳弘氏)という戦略だ。

日本CA株式会社 パートナ営業本部 本部長 今野芳弘氏

 同社の調査によると現在、ARCserveも含めた有償バックアップソフトの導入率は32%にとどまり、残り68%のユーザーは無償のバックアップソフトやWindows標準のバックアップツールを利用しているとのこと。これに対して日本CAは、もともとARCServeが持っていた高いシェアを拡げるとともに、有償ソフトのみが持ち得るさまざまな新機能をアピールし、無償バックアップソフトのユーザーも取り込んでいきたいという。

 CA ARCserve Backup r12.5の新機能としては、データデデュプリケーションと呼ばれる重複排除が挙げられる。これはバックアップ実行時に、重複したデータブロックを検出し、一方の実体を削除。参照情報のみを保持することで、データ容量を減らすものだ。

日本CA株式会社 ストレージ・ソリューション営業部 Backup Solutionグループマネージャー 今井敏博氏

 ストレージ・ソリューション営業部の今井 敏博氏は「差分バックアップでは、更新されていないファイルをコピーしないというもの。一方で、データデデュプリケーションはファイルを構成するデータブロック単位での重複を排除する機能になる」と説明した。重複排除はデータの転送中に動的に行なうほか、バックアップ後の処理も可能だという。

 また、OSやファイルシステム、ストレージなどを幅広く統括するSRM(Storage Resource Manager)の付いたダッシュボードを提供。ジョブのステータスやボリュームの状況、バックアップデータの場所、失敗の多いノード、データデデュプリケーションの効果測定などをGUI環境でチェックできる。セキュリティも強化され、バックアップのオペレータの権限を細かく分けたり、パスワード運用を容易にする機能が搭載されている。

ARCserve Backupの管理ツールには「Dashboard」というストレージ用のビューが追加

 その他、仮想環境への対応も強化。今まで異なっていたHyper-VやVMwareの操作性を統一したほか、仮想マシンのバックアップをワンステップでリストアするも可能になった。64ビットOracleデータベースも対応し、オラクルの「RMAN(Recovery Manager)」をARCserveのGUIから操作できるようになったとのこと。

レプリケーションで高い可用性を実現

 一方、CA ARCserve Replicationは、データの更新を自動検出し、LAN/WAN経由でレプリカサーバにリアルタイムに複製するツール。障害直前までのデータが復旧できるため、災害時のデータ復元(ディザスタリカバリ)に向いている。CA ARCserve High AvailabirityはCA ARCserve Replicationの機能に加え、複製先サーバへの自動スイッチング機能を追加したもの。本番機の障害時でも複製先サーバを代替機として動作させることができるため、ノンストップの運用が可能になる。

 CA ARCserve Replicationでは、同社の特許技術による「リワインド・テクノロジ」によるデータ巻き戻し機能が搭載されている。これは文字通り、障害発生直前の正常なデータまで巻き戻す機能。ウイルスや誤操作などによる不整合のあるデータではなく、正常なデータでサーバを復旧できる。また、本番サービス稼働中に復旧テストを実行する「アシュアードリカバリ」の機能が今回から標準搭載された。

 新バージョンでは、GUIツールやマニュアル等の完全日本語化を実現しつつ、ユーザーインターフェイスを強化。対応プラットフォームもWindows 2008やHyper-V、Oracle 9iから10g、VMware vCenter Serverなど大幅に拡充した。最大の強化点は、兄弟ソフトであるARCserve Backupとの連携。たとえば、本番機がレプリカサーバからバックアップを取得する際に、レプリケーションを一時停止/再開するといったバックアップソフトとの連携が容易に行なえるという。

ユーザーにわかりやすいといわれるユーザーインターフェイスを強化した ARCserve Replication

 参考価格はCA ARCserve Backup r12.5」が15万円、CA ARCserve Replication r12.5が19万8000円、CA ARCserve High Availabirity r12.5が39万8000円となっている。

「アシュアードリカバリ」の名称とバックアップソフトとの連携動作が違う旨、ベンダーから連絡を受けましたので訂正します。本文は訂正済みです。(2009年5月13日)

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