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低価格イメージバックアップが追加

8万円からの手間なしバックアップ「CA ARCserve D2D r15」

2010年06月01日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月31日、CA Technologies(旧 日本CA)は、データ保護ソフト「CA ARCserve r15シリーズ」を発表した。バックアップソフトの「CA ARCserve Backup」、災害対策・サービス継続向けの「CA ARCserve Replication/High Availability」に加え、低価格なイメージバックアップ製品「CA ARCserve D2D」を投入した。なお、同社は5月16日にコンピューターアソシエイツからCA Technologiesに社名・ブランド変更している。

小規模ターゲットに新製品追加

 発表会の冒頭、挨拶に立ったCA Technologies ストレージソリューション事業部 事業部長 江黒研太郎氏は、昨年投入したCA ARCserve Replication Replication /High Availabilityの好調ぶりをアピール。「高いシェアを持つCA ARCserve Backupに加え、CA ARCserve Replication/High Availabilityでもデファクトスタンダードを獲れた」と述べた。

CA Technologies ストレージソリューション事業部 事業部長 江黒研太郎氏

 今回のr15では、小規模システムへの展開、サーバー仮想化の強化、そしてBCP・災害対策の支援の3つのテーマを掲げ、ポートフォリオの拡充や価格施策、パートナー支援などを充実させていくとした。昨年から好評を博している無償のハンズオントレーニングも今後は毎週開催し、4000名のエンジニアを育成する予定となっているという。

r15での3つのポイント

8万円からのシンプルなイメージバックアップソフト

 新ラインナップの「CA ARCserve D2D」は、イメージバックアップに機能を絞った製品になる。CA Technologiesの今井 敏博氏によると、専任者が不在で、少ないシステムで予算の少ない小規模な環境での利用を想定しているという。

CA Technologies ストレージ・ソリューション事業部 プロダクトソリューショングループ・マネージャ 今井 敏博氏

 同社が行なったバックアップに関わる調査によると、多くのIT部門がバックアップソフト選定に際して重視するポイントとして「運用管理が容易」「低価格」の2点を挙げたという。「特に300人未満の中小規模の企業では、信頼感や処理性能、実績に比べてこの2つのポイントを重視する傾向がある」(今井氏)とのこと。CA ARCserve D2Dは、こうしたニーズに応えるために、Windowsサーバーのイメージバックアップに特化したシンプルな機能と操作性、そして8万円~という価格を実現したバックアップソフトになる。

フル機能を持つARCserve Backupに対して、D2Dはシンプルなイメージバックアップに機能を絞った

 CA ARCserve D2Dは、継続的な増分バックアップ、ファイル/フォルダ単位でのリストア、異なるマシンへのシステム、メールによる通知などのまさにベーシックな機能のみ対応する。操作も容易で、バックアップ先を指定する以外は、デフォルト設定で運用できるという。

 CAならではの売りとしては、サーバー上のすべてのデータをブロック単位でバックアップするI2(Infinite Incremental)テクノロジが挙げられる。ブロック単位でバックアップを行なうことで、復旧ポイント時点の最新のデータイメージからリストアを行なえる。

ブロック単位でのフルバックアップと増分バックアップ

 また、初回のみフルバックアップを行ない、復旧ポイントの最大保持数を超えた場合には、もっとも古い増分とフルバックアップをマージすることで、ディスク使用量を最小化することも可能になっている。これらの独自技術により、ディスク容量やリカバリを気にせずに済み、リカバリ時のみ管理者が操作を行なえばよいという。

 CA ARCserve D2Dは1週間ごとにフルバックアップが必要なBasicと、Standardの2種類が用意されている。前者が8万円、後者が10万円。SQL Server、Exchange、Hyper-Vなどのアプリケーションがオプションになり、各5万円となっている。

既存製品も機能を大幅強化

 また、「CA ARCserve Backup r15」は、特に設定や運用管理の操作が強化された。ウィザード形式でGUI設定に磨きがかかり、設定のステージに応じて、項目が自動的に表示されるようになった。また、新機能として複雑化したバックアップ環境を見た目で確認できる「Infrastructure Visualization」が追加。ネットワーク構成図のようなイメージで、最新のバックアップ状況を視覚的に捉えられる。価格は15万円より。

バックアップ環境を視覚的に確認できるInfrastracture Visualization

 また、システムの可用性を高めるレプリケーション・クラスタリングソフトの新バージョン「CA ARCserve Replication r15/High Availability r15」に関しては、まずファイルサーバー専用版を強化。1ライセンスで同一筐体サーバーにレプリケーションを取得できるほか、保守が付いたライセンスが用意された。

バックアップ環境を視覚的に確認できるInfrastracture Visualization

 さらに仮想サーバーのレプリケーションにXen Server対応が追加されたほか、Hyper-Vのホスト単位でのレプリケーションも可能になった。さらに最新プラットフォームのほか、マイクロソフトのIISにも対応。障害を起こしたデータベースとIISを連携させるなど複数のシナリオを束ねた切り替えを実現する「グループ管理」も利用できるようになった。

 価格はファイルサーバー専用のメンテナンス付きレプリケーションライセンスが11万8000円。無停止テストやDBサポート、保守などが付いた標準版が19万8000円となっている。

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