『窓口店舗出店企画書』――
ネットと連動した旅行カフェ提携企画
【上下にバー型】
STORY
起業から5年目を迎えた旅行代理店が、5年目のジンクスと大手代理店の進出に苦慮しています。
そこで、ネットを主戦場に広い範囲のユーザーを獲得するのではなく、あえて地元エリアにこだわり、顔の見える懇切丁寧な接客に注力しようと、カフェとの提携に活路を見出すことにしました。
なぜそれを企画するのか?
――PAV
Purpose(目的)
- 旅行のネット販売は低価格競争になって特色が出しづらく、指名買いの機会がないので、店頭販売の機会を増やし、お客様の立場に立ってサービス業の精神を取り戻す。
- 提携カフェを起点に、人が集まり、気軽に相談できるシステムにする。
Aim(目標)
- 旅行で出会った人が再会するとき、真っ先に思い浮かぶ場所にしたい。
- 地元の学生や社会人の来店を促し、エリアNo.1店を目指す。
- サービス業の基本に立ち返って、懇切丁寧な応対をすることでリピーターを多数獲得したい。
Value(バリュー)
- 旅先で出会った人がもう一度会いたいときに、集って盛り上がれる最適の場所を提供することができ、その場で次の旅行の相談に気軽に乗ってあげることもできる。
- ネットを通じて知り合った仲間どうしが実店舗で交流を持てる。
どのようにそれを表現するか?
――P(プロット) 80:20 I(アイデア)
構成は「問題提起」「現状把握」「コンセプト」「企画内容」「戦略と予算」で、SVCIPEがほぼそろった典型的なプロット思考による企画書である。
見せ方は、2つか3つのブロックを対比させたり、流れで展開させたりするものになっている。
統一感はあるが単調な印象を与えるので、バックに旅先で出会った男女7人が夕日を見つめる写真を敷いてある(アイデア思考)。
SVCIPEモデル:S(Scene:情況)、V(View:判断)、C(Concept:コンセプト)、I(Idea:具体案)、P(Plan:計画)、E(Evaluation:評価)の6つで構成される、企画のフレームワーク。
この連載の記事
-
第10回
ビジネス
「5枚プレゼン」の実際――書籍出版やスムーズな会議進行 -
第8回
ビジネス
経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」 -
第7回
ビジネス
「5枚プレゼン」のレイアウトを理解する -
第6回
ビジネス
「1枚でなければ、5枚!」良い企画書の条件 -
第5回
ビジネス
これぞ完璧企画書――「1枚企画書」パターン実例3題 -
第4回
ビジネス
プッシュ型提案書で通せ――「1枚企画書」パターン実例3題 -
第3回
ビジネス
パターン別実例で「1枚企画書」を掌握――報告書3題 -
第2回
ビジネス
「1枚企画書」の発想や論理をアリ・ゾウで理解! -
第1回
ビジネス
「1枚企画書」のすすめ PowerPoint大胆活用術 -
ビジネス
パワポで勝つプレゼン! 極めろビジネス極意 - この連載の一覧へ