『ケータイサイト企画書』――
曲名を教え合って利用する音楽配信サービス企画案
【四辺を囲む型】
STORY
メロディーはわかっているのにタイトルが浮かんでこない曲で、どうしても知りたいものがあったとき、ケータイに向かって鼻歌を吹き込めば、サイトにリストアップされ、誰かが教えてくれるというビジネスモデルのアイデアを思いつきました。
これはそのシステムの概要を説明した企画書です。
なぜそれを企画するのか?
――PAV
Purpose(目的)
- 鼻歌で吹き込んだ音をもとに、音楽サイトで情報の交換から音楽配信まで行なえるシステムを作り、この分野で先行する他社に対抗する。
- 一般の人が参加し、モチベーションも上がるシステムを採用することで、話題性を広めることができ、それによって収益も上がる。
Aim(目標)
- 曲名を教え合う場を提供し、若い人が多数アクセスする、ユニークでオリジナリティのあるケータイサイトにしたい。
- 評判のサイトに育て上げ、音楽ビジネスでNo.1の知名度を獲得したい。
- 新しいシステムで、先行する音楽配信サービスに対抗したい。
Value(バリュー)
- 曲目を教え合うというゲーム感覚で音楽に親しんでもらい、教えた人は名誉を与えられ、教えられた人は音楽にさらに興味を持ってもらえる。
- 楽しんで楽曲をダウンロードしたり、アルバムをプレゼントできる新しいサービスを利用できる。
どのようにそれを表現するか?
――P(プロット) 20:80 I(アイデア)
最初にシステムの全体像を見せ、あとのページでそれを分解して詳しく説明していく見せ方になっている。最初に画面を6分割して全体像を把握させ、続く3ページで、最初に示した図のなかで関係するブロックを取り出し、空いたブロックを説明にあてている点でアイデア思考が勝っている。
次ページで見ていくように、システム図のなかのイラストというのは、できるだけシンプルに見せることが大切である。

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