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パワポで極める「ビジネス極意」 第8回

経営改革・新サービス企画書――実例で学ぶ「5枚プレゼン」

2009年04月20日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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【1 コンセプト】
V(バリュー)はシステムの利便性

 情況と判断の論議が尽くされたあとの提案なので、コンセプトで始まっている。このシステムがユーザーにとって利便性があることを概要として示している。

Coloring
青色の濃淡とオレンジ色と赤みのベージュで構成

 基調色は青色の濃淡で、ページが進むにしたがって色が淡くなっていくようにした。補色(反対色)は赤みのベージュで、強調色としてオレンジ色が使われている。


【2 具体案】
V(バリュー)はユーザーどうしの交流の場

 1枚目の概要を受けて、鼻歌をケータイに吹き込んで、サイトで教え合うベージュ部分のシステムを解説。システム図とその説明文がうまく融合している。

Design
4つのブロックを説明する

 サービスのシステムを紹介したものであるが、1枚目で6つのブロックに分け、そのうち4つを活かして、あとの2ブロックでそれに関する説明を行なっている。


【3 具体案】
V(バリュー)はサイトの利便性

 2枚目を受け、教える人にインセンティブを与え、これを見た人がサイト内で楽曲を購入できる利便性を説明している。説明は4つのブロックを利用した。

Design
2つのブロックに分けて説明する

 全体のシステム図のうち2つのブロックを活かしたので4つのブロックが空いた。そこで4つを2つに分け、それぞれが「1」と「2」で展開するようにした。


【4 具体案】
V(バリュー)はプレゼントの代行サービス

 音楽に関心を持った人が、自分の好きな楽曲を購入したり、数曲をアルバムにして好きな人に贈ったりできるサービス代行システムを見せている。

Design
クリップアートを有効利用する

 「ビル」や「CD」といった物は、文字情報よりイラストによる絵的な情報のほうが目に飛び込んできやすい。理解の助けになるクリップアートは利用したい。


【5 計画+評価】
ロゴ案と達成すべきA(目標)

 親しみやすいロゴを提案し、イメージ戦略を徹底することで人気度と認知度双方のアップにつなげる、という達成目標を、企画案の評価として提示している。

Design
ロゴ案、キャラクター案の見せ方

 ロゴやキャラクターの案というのは企画案が通って外注するものだが、だいたいのイメージなら、円、三角形といった基本図形で描いて伝えることができる。


作成ポイント
飛んでいく矢の描き方

飛んでいく矢

完成イメージ

 弓矢の矢が右上に向かって飛んでいくさまを自作する。

 ポイントになるのは羽根の部分で、こうした図形はないので平行四辺形を2つ向かい合うように組み合わせて作る。矢の部分は、ここでは柔らかな印象を与えるようにとハート形を使った。

 適当な傾きをつけるには、直線などすべての図形をグループ化して、1つの図形として扱えるようにする。


1 完成図にあるような形状の平行四辺形を描き、[Shift]+[Ctrl]キーを押しながら上にドラッグしてコピーを作る。

2 コピーしたほうの平行四辺形を選択し、[図形描画]の[配置]をクリックして[回転]→[左右反転]をクリックしたあと、2つの図形の端と端の辺をぴったりくっつける。

3 2つの図形を選択し、右クリックをして[グループ化]→[グループ化]をクリックする。

4 [図形描画]の[直線]をクリックし、[Shift]キーを押しながらドラッグして弓矢の羽根から水平方向に直線を描く。

5 [図形描画]から[ハート]を描き、[配置]→[回転]→[左へ90度回転]をクリックする。

6 すべての図形を選択し、[配置]→[配置]→[上下中央揃え]をクリックする。

7 すべての図形を選択し、3と同様の操作でグループ化したあと、緑色の回転ハンドルをドラッグして適当な傾きをつける。

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