見せ方のポイント
タテ位置の企画書に多い、左=正、右=反、中央の下=合のパターンで、ここではSとVに「ホームベース」という図形(五角形)を使って対置させ、その空いたスペースに三角形を楔(くさび)のように打ち込んであります。
グラフィックデザインの基本は、キーになる形や色を1つ決めたら、それをすべてに踏襲し、ひとつの世界を作りあげるということですが、「1枚企画書」でもそれは同様です。
楔の三角形の角ばった形が「ひし形」に踏襲され、それがタイトルスペースにも及んでいます。その一方で、角をとった角丸四角形も全体にあしらわれていて、三角形やひし形だけでは角張った印象になってしまうのを緩和する働きをしています。
■ 作成ポイント
角丸四角形の角の丸みを調整する
「1枚企画書」全体を見まわして、四角形や三角形ばかりで構成されているために堅い印象を与えてしまうと思ったら、適宜、角丸四角形をとり入れる。
角丸四角形は、ほかにもコンセプトなどを強調したいときにもよく用いられる。そのときの情況に応じて、角の丸みを調整すると、単調になりがちな企画書に変化をつけられる。
- [角丸四角形]を描いて、黄色いハンドルをほんのわずか右側へドラッグして、すこしだけ角を丸くする
- 黄色いハンドルを右側いっぱいまでドラッグして、四角形の両端に円をつけたような図形にする
- 同じ角丸四角形でも、上下では違う印象を与える
(次ページ、「競合他社の動向を分析した『ピラミッド図解入り企画書』を作る」に続く)
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