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パワポで極める「ビジネス極意」 第4回

プッシュ型提案書で通せ――「1枚企画書」パターン実例3題

2009年03月23日 06時00分更新

文● 竹島愼一郎

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見せ方のポイント

レイアウト

中央にコンセプトをイラストで大きく示しつつ、周囲に情況や見解の説明、具体案と訴求ポイントを流れに沿って配置する

 相手を見ながら撮影ができる、というスタイルをイラストで表わし、中央に持ってきました。周囲のSVCIP理論を見せる順序は、三角形の矢印で補足的に示してあります。ブロックは6つですが、9分割のブロック型を基本に、そのうち3ヵ所のブロックを1つに結合したものです。

 「Modern-Classic」のカメラのカットはクリップアートにあるものを採用しても構いませんが、そうしたイラストは既存の商品をモデルに描かれたものなので、余計な先入観を与える恐れがあります。それを避けるには、基本図形を使って自作したほうがいいでしょう(下記コラムを参照)。


S=Scene(情況)、V=View(見解)、C=Concept(中核概念)、I=Idea(具体案)、P=Plan(計画)を示す。これらの詳細は第2回を参照されたい。


■ カラーリング

 基調色はエンジ色とピンクに近い色ですが、両者は同系色というより濃淡の関係といったほうがいいでしょう。

 カメラの沈んだ色合いのグレーは、強調色の赤色を活かす補助色の役目を果たしています。


■ 作成ポイント
リアルなカメラの描き方

 カメラも基本図形だけで描くことができる。リアルに描く秘訣は、検索サイトで「クラシックカメラ」と入力して、適当なものを見ながら忠実に図形を組み合わせて描くことである。

リアルなカメラをPowerPointの基本図形で描く

リアルなカメラをPowerPointの基本図形で描く手順。まず円と台形、四角形を組み合わせて、各パーツを作成

 あとはレンズや内蔵フラッシュに影をつけ、枠の線の色と濃さをグレーの50%程度にすると、よりリアルな質感を表現することができる。

レンズなどにグラデーションを設定

レンズなどのパーツにグラデーションのパターンを設定する。レンズは「右上対角線」のバリエーション右下を選択するとリアルに見える

円の飾りを重ねて完成

それぞれのパーツに色を施して組み合わせ、最後に円の飾りを背後に敷いて完成

  1. [四角形]と[楕円]と[台形]を描く
  2. [台形]は[図形の調整]→[回転/反転]→[上下反転]をクリックして上下逆さにする
  3. 右上のハンドルをドラッグして平たい台形にする
  4. レンズなどのパーツにグラデーションを設定する
  5. レンズの部分は[バリエーション]で右下を選択する
  6. 円の飾りを左上に入れて完成

 (次ページ、「無駄な会議の時間を省き、アイデアの創造を導く『メール仮想会議企画書』を作る」に続く)

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