mPGA478ソケットにCT-479を装着したところ。ソケットのCPU固定用のレバーがそのままCT-479の固定に使えるようになっている。 | 市販のPentium 4用クーラーでは高さがあわないため、付属のクーラーの使用が必須だ。ファンのほか、CT-479自体にも電源供給が必要だ。 |
ASUSTeKの「CT-479」は、同社のmPGA478対応マザーボードでmPGA479M対応のPentium M/Celeron Mを利用可能にする変換アダプタだ。これをCPUとソケットとの間に挟むことで、同社のmPGA478対応マザーボードで、Pentium M/Celeron Mが使えるようになる。装着の仕方は非常に簡単で、mPGA478のCPU固定レバーでCT-479を固定し、さらにCT-479上のソケットにCPUを固定すればよい。CT-479上にはジャンパーピンがあるが、FSB400/533を指定するだけのシンプルなものでシルク印刷を見ればすぐ設定できるし、専用のCPUクーラーも付属する。対応マザーボードは2005年4月28日現在では4製品だが、今後増やしていくという。なお、これらはあらかじめ対応BIOSへのアップデートが必要で、対応BIOS以外では起動しない。mPGA478のPentium 4やCeleronを持っていない方は、マザーの購入時に販売店にBIOSのバージョンを確認しておいたほうがいい。
起動画面にもきちんと「Pentium M」のロゴが現れる。マザーのBIOSはあらかじめ対応BIOSにアップデートしておく必要がある。 | 付属CPUクーラーの回転速度は3000rpm前後だが、マザーのファンコントロール機能(Q-Fan)を使えば十分静粛に利用できる。 |
今回は対応製品すべて試してみたが、どれもBIOSさえ更新すればあっさりと動作し、Pentium 4で利用していた環境がそのまま利用できた。なお、ボードの種類に関わらず、Pentium Mの拡張版SpeedStepには対応しない。また、対応マザーボードはすべてDDR333のデュアルチャネル(ボードスペック上はDDR400対応だがPentium M利用時はDDR333/266に制限されるようだ)に対応するため、FSB533のポテンシャルもフルに発揮でき、855GME/852GME搭載のPentium Mマザーボードよりは高い性能が期待できる。すでに対応マザーを持っている方にとっては非常に低コストで導入できる点も大きなメリットだろう。ちなみに、Pentium 4のmPGA478とmPGA479Mはピン数は1本しか違わないが、ピンアサインはかなり異なっており、本製品は6層基板を利用した複雑な設計となっている。他社の未対応マザーボードで使用した場合には発火してしまう可能性もあるので注意だ。
CT-479の主なスペック | |
製品名 | CT-479 |
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対応CPU | Pentium M/Celeron M(mPGA479M) |
対応FSB | 533MHz/400MHz |
ファン回転速度 | 3000rpm±10% |
ファンノイズ | 30dB(A) |
対応マザーボード | P4GD1、P4P800SE、P4P800-VM、P4C800-E Deluxe(2005年4月時点)ほか順次対応予定 |
主な内容物 | CT-479本体、CPUクーラー、電源変換ケーブル、日本語マニュアル |