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ソニー、“Do VAIO”を具現化するデスクトップパソコン夏モデルを発表

2004年05月10日 16時00分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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貫通口を持つ独自フォルムのミニタワーパソコン

Do VAIO:PC.“type R”『VGC-RA70PL9』
Do VAIO:PC.“type R”『VGC-RA70PL9』

Do VAIO:PC.のデスクトップパソコンでハイエンドモデルとなる“type R”は、動画編集機能を追求した“バイオRZ”シリーズを進化させたモデル。ブラックのミニタワー型筐体は、側面から見ると上1/3程度に貫通口があり、ここから前部および後部に冷却用の空気取り入れ口(エアインテーク)を備えている。冷却機構は、CPUの熱を大型ヒートパイプを通じてマザーボードがある本体下部から光ドライブなどを搭載する本体上部に移動し、そこで大型ファンを回転させて空気を前方から背後へ通過させている。また、CPU以外の熱源であるグラフィックスアクセラレーターとHDDについても、貫通口の前方空気取り入れ口から外気を流入させ、電源ファンを通じて背面へと排出される。

機能面での特徴としては、動画編集ソフトの充実が挙げられる。最上位2機種には『Adobe PremierePro』、下位4機種にはその機能限定版である『Premiere Standard』(非市販品)、さらに独自開発のPremiereプラグイン『VAIO Edit Components Ver.4.1』、MPEG-1/-2エンコーダー『TMPGEnc 3.0 XPress for VAIO』をプレインストール。これは、Premiere上で編集した動画をTMPGEnc XPress for VAIOでMPEG-2変換できるほか、編集時のファイル分割機能で設定したポイントをDVDオーサリングソフト『TMPGEnc DVD Author』(プレインストール)のチャプターとして読み込むことができる。また、3Dパーティクル(花火や星のきらめきなどの視覚効果)を与えるビデオフィルターも搭載している。



type RのCPUを冷やすヒートパイプと大型ファンtype RのCPUを冷やすヒートパイプと大型ファン。ファンの裏には大型のヒートシンクが配置されている

また、type VやほかのDo VAIO:PC.にも搭載している、ホームAVネットワークサーバー/クライアントソフトVAIO Media Ver.3.0は、Gigapocket形式だけでなく、ほかのアプリケーションで作成した動画ファイル(MPEG-1/-2、WMV、DV圧縮またはDivX圧縮AVI)や音楽ファイル(WAVE、MP3、WMA)の送受信にも対応。再生環境に応じてデータ転送レートを変換する“トランスコード機能”も搭載しており、外出先などや、家庭内LANを利用したデジタルAVデータ伝送/視聴ユニット“ルームリンク”で、パソコンに溜め込んださまざまなファイルの再生が可能になった。

液晶ディスプレー付属モデルでは、黒が引き締まって見えるという“クリアブラック”液晶パネルを採用。L9では19インチ、L7では17インチのSXGA(1280×1024ドット/1677万色)表示タイプが付属する。

主なスペックは、上位4機種(VGC-RA70シリーズ/VGC-RA60シリーズ)のCPU、チップセット、グラフィックスアクセラレーターが非公開。下位2機種(VGC-RA50)はCPUにHTテクノロジ対応Pentium 4-3.20EGHz、チップセットはIntel 865PEを採用、グラフィックスアクセラレーターは米エヌビディア(NVIDIA)社のGeForce FX 5200(128MB)搭載カードをAGPスロットに装備する。メインメモリーは最上位2機種(VGC-RA70)がDDR2 533対応のデュアルチャネルDDR2 SDRAM1GB、上位2機種(VGC-RA60)がデュアルチャネルDDR2 533対応DDR2 SDRAM512MB、下位2機種はPC3200対応デュアルチャネルDDR SDRAM512MB搭載(いずれも最大2GBまで増設可能)。

HDDは上位4機種がSerialATA接続で、容量は最上位2機種が約500GB(約250GB×2)、上位2機種が約250GB。下位2機種はUltraATA/100接続で、容量は約200GB(いずれも毎分7200回転の高速タイプ)。光ドライブは全機種共通で、DVD+R DL(2層式DVD+R)対応のDVD±RWドライブを搭載し、書き込み速度はDVD+RW最大4倍速/DVD+R最大8倍速/DVD+R DL最大2.4倍速/DVD-R最大8倍速/DVD-RW最大4倍速/CD-R最大40倍速/CD-RW最大24倍速に対応する。さらに、上位4機種ではDVD-ROMドライブも搭載するデュアル光ドライブ構成となっている。

通信機能は10/100/1000BASE-T準拠のEthernetとV.90準拠の56kbpsファクスモデムを搭載。インターフェースは、USB 2.0×7(前面4、背面3)/IEEE 1394×2(前面背面に各1)/PS/2×2/パラレル/オーディオ入出力/ビデオ入力などを備える。主な付属品はPS/2キーボード/PS/2マウス/USB接続ジョグコントローラー(VGC-70Pのみ)/VAIO用マルチリモコン『RM-VC10T』/アンテナケーブルなど。拡張スロットは、上位4機種がPCI Express x16×1(空きなし)/PCI Express x1×1(空きなし)/PCI×2(空き1)、下位2機種はAGP×1(空きなし)/PCI×3(空き1)で、さらにPCカード(TypeII×1、CardBus対応)/メモリースティック(PRO対応、メモリースティックDuo対応)×1/CF TypeII×1/xDピクチャーカード×1/SDメモリーカード(MMC対応)×1を搭載する。

プレインストールOSは上位2機種がWindows XP Professional SP1a、下位4機種はWindows XP Home Edition SP1a。プレインストールアプリケーションはDo VAIO Ver.1.0、DVgate Plus Ver.1.2、VAIO Media Ver.3.0、DVD作成ソフトClick to DVD Ver.2.1(DVD+R DL対応)/DVDit 5/TMPGEnc DVD Author 1.5 for VAIO(DVD+R DL対応)など。

本体サイズと重量は、幅約188×奥行き402×高さ410mm/約16kg(VGC-RA70P)、約15.5kg(VGC-RA60)、約14.5kg(VGC-RA50)。消費電力はVGC-RA70Pが平均約150W/最大約460W/スタンバイ時約3W、VGC-RA60シリーズは平均約140W/最大約460W/スタンバイ時約3W、PCV-RA50シリーズは平均約104W/最大約460W/スタンバイ時約3W。

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