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体験ブースに展示されたDo VAIO:TV“type X”の試作品 |
ソニー(株)とソニーマーケティング(株)は10日、東京・上野の東京国立博物館平成館において、2004年夏モデルのVAIO製品群(デスクトップパソコンと携帯音楽プレーヤーはこちらのニュース、ノートパソコンはこちらのニュースを参照)のプレス関係者向け発表会を開催した。
会場ではソニー(株)の常務 IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデントの木村敬治(きむらけいじ)氏、クリエイティブセンター コンセプトラボ/バリュークリエイションスタジオ統括部長の戸塚恵一氏、IT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーITカンパニー企画部統括部長の矢埼 亮氏、ソニーマーケティング(株)の執行役員の鹿野 清氏らが出席。新VAIOのコンセプトについてビデオを交えて説明した。
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プレス関係者向け発表会の出席者。左端に座るのが木村氏、右隣は戸塚氏 |
その中で木村氏が現在開発中という2つの新製品を披露した。ひとつは2004年中に発売予定というDo VAIO:TV“type X”で、7つの地上アナログチューナーと1TB(1000GB)以上のHDDを備えて1週間/7チャンネル分の番組をフルに録画しておける“タイムマシン”(過去にさかのぼって見逃したり予約録画し忘れたTV番組を見られる)をコンセプトにした製品。
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本体上部に電動スライドドアがあり、下に開く。光ディスクのイジェクトボタンはその隣に別途用意されている | 付属のワイヤレスキーボード&マウス&リモコン。ただしデザインなどは決定ではないとのこと |
公開されたのはコンセプトを具現化した試作品(動作するモックアップレベル)ということだが、タワー型デスクトップパソコン(Do VAIO:PC“type R”)を横向きに置いてさらに一回り大きくしたような筐体を採用。コネクター類は背面と側面(スライドカバーの内側)に配置され、リビングなどにおいても端子がむき出しにならないよう工夫されている。
本体前面上部には電動カバーがあり、その内側に光ドライブとメモリーカードスロット(xDピクチャーカード/CF/メモリースティック)が収められている。搭載する光ドライブの種別については現時点で未定とのことだが、展示品にはDVD-Rメディアがセットされていた。説明員によると、「HDDの容量、光ドライブの種別とも、発売時点で最適なものを選択していきたいので、現時点では決めていない」とのことだ。
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録画済みの動画を番組表のようにチャンネル別の時間軸に一覧表示する“タイムマシン”モード | 現在開発中の地上デジタル&BS/110度CSデジタル放送対応チューナー |
本体はWindows XP搭載のパソコンで、ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス、リモコンが付属する(予定)。展示機は大画面TV“WEGA(ベガ)”に接続して、新VAIOシリーズに標準搭載されたユーザーインターフェース“Do VAIO”(詳細はこちらの記事を参照)で、録画や視聴などのデモンストレーションを行なっていた。特に、録画済みの映像を番組表仕立ての一覧画面にサムネール表示する“タイムマシン”というメニューは新鮮だ。
また、type X用周辺機器として“地上デジタル・BS/110度CSデジタル放送対応ユニット”も開発中という。こちらはチューナーを1基のみ内蔵する外付けユニットで、具体的な伝送方式/コネクターなどは未公表だが、映像信号をデジタルのままtype Xに伝送し、記録できるというもの。外付けユニットなので、将来的にはほかのVAIOシリーズでも利用できる可能性を感じさせる。
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木村氏がデモンストレーションしていた携帯動画プレーヤー | 携帯動画プレーヤーからワイヤレスで映像をWEGAにとばしているところ。クレードルに設置しなくても表示できるという |
もうひとつは、携帯オーディオプレーヤーのDo VAIO:Outdoor“VAIO Pocket”をベースに、動画再生機能を搭載した携帯動画プレーヤー(発売時期や詳細スペックなどは未公表で、展示も行なわれなかった)。こちらもコンセプトモデルのみだが、木村氏が(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの映画『スパイダーマン』を手元で再生しつつ、大画面TV“WEGA”のそばに移動して特定のコマンドを入力すると、ワイヤレスでWEGAに映像が配信され、大画面で映像を楽しめる、というデモンストレーションを行なった。
