各社からとにかくたくさんリリースされているブロードバンドルータ。その代表的な製品を、大体1万円を境界として分割した有線タイプのルータ、および無線LAN機能付きと計3つのタイプに分類して紹介する。今回は実売1万円台を中心とした高スループット&高機能ルータ6製品を見ていただこう。
最大90MbpsでBフレッツもどんと来い!
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NTT-ME「BA8000 Pro」。 |
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特別企画「最新ブロードバンドルータ総ざらえ Part.1」(写真をクリックするとレビュー記事に移動します)。 |
回線工事の施行、保守で身近な存在のNTT-MEだが、ブロードバンドルータも型番にBAが付くシリーズで長らく製品をリリースしてきた。その最新製品「BA8000 Pro」は、Bフレッツに代表されるFTTHによるブロードバンド回線にも最大90Mbpsという高速スループットで余裕で対応する。実際、PPPoEを利用した場合でも70Mbps弱のスループットを確認できたので、速度面では文句なしだ。UPnPへの対応のほか、PPPoEへのマルチセッションが可能。インターネットとフレッツスクウェアへの接続を同時に行える。このほか、ダイナミックDNSサービスに対応する点も興味深い。「MyDNS.JP」「DynDNS.org」などと連携することで、LAN内のWebサーバを、専用のドメイン名で公開可能。
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BA8000 Proの設定画面。ダイナミックDNSサービスとの連携で、サーバを公開するという常時接続環境のメリットをより活用できる。 |
BA8000 Proの主なスペック |
製品名 |
BA8000 Pro |
メーカー名 |
NTT-ME |
URL |
http://www.ntt-me.co.jp/ |
店頭価格 |
実売1万6000円前後 |
スループット(公称値) |
90Mbps |
スループット(編集部実測値) |
90.1Mbps |
ネットワークポート(LAN側) |
10/100BASE-TX×4 |
特徴的な機能 |
UPnP、マルチPPPoE |
設定方法 |
Webブラウザ |
本体サイズ |
33(W)×152.2(D)×185(H)mm |
重量 |
450g |
電源 |
ACアダプタ |
安定度抜群 静かな実力派
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マイクロ総合研究所「NetGenesis SuperOPT90」。 |
FTTHを利用した高速インターネット回線の黎明期から、30Mbpsクラスのスループットを持つ高速ルータを販売してきたマイクロ総合研究所。その最新モデルが「SuperOPT90」だ。その名のとおり90Mbpsオーバーのスループットが特徴である。
240MHzで動作するSH-4ベースのCPUを始め、ハード、ファームとも独自開発。その高い性能により、FTPでの公称スループットは94Mbpsにも達する。また、高い負荷をルータに加えたときにも、ルータの動作が怪しくなるような気配がまったくなかった。
唯一スペック的に欠けている部分を挙げるなら、UPnPに対応していない点がある。最近では低価格ルータでも対応が進んでいるを考えると残念だ。ただ、以前の同社製ルータと異なり、Webブラウザベースで簡単に設定することが可能になったのは、ひとつの大きな改善である。
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機能自体は実に豊富な設定画面。以前のモデルとは異なり、直接ルータにアクセスして設定できる。 |
NetGenesis SuperOPT90の主なスペック |
製品名 |
NetGenesis SuperOPT90 |
メーカー名 |
マイクロ総合研究所 |
URL |
http://www.mrl.co.jp/ |
店頭価格 |
実売1万9000円前後 |
スループット(公称値) |
94Mbps |
スループット(編集部実測値) |
90.8Mbps |
ネットワークポート(LAN側) |
10/100BASE-TX×4 |
特徴的な機能 |
―― |
設定方法 |
Webブラウザ |
本体サイズ |
64(W)×144(D)×168(H)mm |
重量 |
350g |
電源 |
ACアダプタ |