十分なセキュリティと安定した動作、高スループットをバランスよく実現。コストパフォーマンスも高い。
『BAD』
ACアダプタが本体に直付け。内蔵ハブにカスケードポートがない。マニュアルに具体的な設定例が必要。
●各種FTTHサービスに対応 PPPoEモードとローカルルータモードに対応しており、NTT東日本/西日本の「フレッツ・ADSL」や「Bフレッツ」、イー・アクセスやアッカ・ネットワークス、Yahoo! BBなどの「ADSL接続サービス」、TEPCOひかり、ケイ・オプティコムの「eoメガファイバー」などで動作確認済み。 |
●ACケーブルは直付け 背面には100BASE-TX/10BASE-T対応の4ポートハブ、WANポートを装備。ACアダプタのケーブルは本体に直付けだ。 |
昨年来、数多くのブロードバンドルータが市場に登場しているが、動作が不安定だったり、スループットばかりを強調する製品が横行するなど、いまひとつルータ選びの焦点がズレている感は否めない。
NECが販売するブロードバンドルータ「Aterm BR1500H」はFTTHでも利用可能な高スループットを実現するだけでなく、本来、ルータに必要とされる機能をきちんと搭載したコストパフォーマンスの高い製品だ。同社は無線LAN機能を搭載したブロードバンドルータ「Aterm WARPSTARシリーズ」を販売しているが、Aterm BR1500Hは同シリーズのルータ機能をベースに開発された製品だ。
多くのルータではパケットフィルタリングによってセキュリティを確保しているが、Aterm BR1500Hはこれに加え、不正なアクセスを検出して、危険なパケットを廃棄できる「不正アクセス検出」、無通信時に使わないポートを閉じる「ダイナミックポートコントロール」などによって、より高いセキュリティを確保している。
また、Windows Messengerなどのインターネットアプリケーションが利用可能なUPnPにも対応しているが、UPnPで動作しないネットワークゲームなどは「PPPoEブリッジ」機能で動作させられるなどの工夫も見られる。なお、Windows MessengerのUPnP対応では音声/ビデオチャットやファイル転送もサポートしている。
●出荷時から安全設定 各機能はWWWブラウザ経由で表示可能な「クイック設定Web」で設定が可能だ。パケットフィルタは出荷時設定でセキュリティが確保されており、安心して使える。 | ●ポートマップは最大50個 ネットワーク対応アプリケーションは、最大50個まで登録できるポートマッピングを設定すれば利用可能。PPPoEブリッジでもネットワークゲームなどが利用できる。 |
価格はオープンプライスで、店頭での実売価格は1万2800円前後。セキュリティと性能、コストパフォーマンスを上手にバランスさせたAterm BR1500Hは、ブロードバンドルータの新しい定番になりそうな製品だ。
Aterm BR1500Hの主なスペック | |
製品名 | Aterm BR1500H |
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WAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX×1 |
LAN側インターフェイス | 10BASE-T/100BASE-TX×4 |
ルータ機能 | PPPoEクライアント、DHCPサーバ、など |
サイズ | 31(W)×172(D)×172(H)mm |
重量 | 0.9kg |
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