パーソル
オープンプライス(市場参考価格:1万9800円)
11gに対応した高速な無線LAN機能付きブロードバンドルータが続々登場しているが、パーソルからはプリントサーバ機能を搭載したモデルが発売された。
有線・無線通信とも
高スループット値をマーク
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プリントサーバ機能搭載の11g対応無線LANブロードバンドルータ パーソル「PERSOL PBRW003P」。 |
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アナタにもできるPC使いこなし講座 第2回「無線LANで楽々ホームネットワーク構築」。写真をクリックすると当該レビュー記事に移動します。 |
パーソルの「PBRW003P」は、IEEE 802.11gに対応した無線LAN機能を備えるブロードバンドルータと、同じく11g対応の無線LANカード「PBW006」のセット製品である。11gは11bに続いて、ほぼ標準の地位を固めつつある高速型の無線LAN規格だが、まだ対応するNICを持っていないユーザーも少なくない。それを考慮してか、今回はルータ単体での発売は見送り、セット製品のみとなっている。PBW006のほうは単体での購入が可能だ(編集部注:その後ルータ単体販売も開始されている。市場参考価格は1万800円)。
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写真1 PBW006は単体で購入が可能。市場想定価格は5480円程度。 |
基本的には、奇をてらったところのない素直なブロードバンドルータだが、パラレルポートを備え、プリンタサーバとしても動作する点が特徴だ。ただし、最近増えてきているUSB接続のプリンタには対応せず、パラレルポートの双方向通信もサポートしていないため、プリンタの使い勝手にはやや制約を受ける。なお、プリントサーバ機能を利用できるのはWindowsマシン(XP/2000/NT4/98SE/Me)に限られる。プリントサーバは、専用プリンタサーバによくある、専用ソフトをクライアントに組み込んで、仮想インターフェイスを作り出すタイプである。この形式では、プリンタはあたかもローカルに接続されているかのように見え、ネットワークプリンタとしてアクセスするわけではない。
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写真2 本体には4ポートのスイッチングハブとプリントサーバ用ポート(D-sub25ピン)が装備されている。 |
このほかのブロードバンドルータ機能はごく標準的なものだ。UPnPには対応しているが、それ以外には特に変わったところはない。マニュアルはごく簡便なもので、A3サイズの用紙片面に印刷された「クイックインストレーションマニュアル」が付属するのみ。プリントサーバ用のクライアントユーティリティが収録されている添付のCD-ROMにも、 PDFマニュアルなどはない。初心者向けには設定用のウィザードがあり、設定ページにも要所要所に「ヘルプ」ボタンが用意されているので必要な情報は参照できるが、ネットワークに不慣れなユーザーには説明不足だ。なお、このオンラインヘルプもすべての設定項目を網羅しているわけではなく、ルーティング設定のページにはヘルプそのものがないなど、やや物足りない。このため、ネットワークの基本知識を熟知したユーザーが手軽に利用するのに向いているのではないかと思われる。
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図 無線スループット比較 月刊アスキー7月号(p.158参照)の5機種(図では3機種のみ表示)と比べると、混在時の性能低下がやや目立つが、有線スループットや11g単独時の値ではトップクラス。 |
なお、月刊アスキー7月号で5機種まとめて取り上げた際に実施したのと同じベンチマークテストを行ったところ、有線(WAN/LANポート間)で69.44Mbps、11g単独で23.53Mbpsと極めて優秀な速度が記録された。動作も安定しており、安心して利用できるモデルである。特にプリンタの接続に不便を感じているノートPCユーザーには価値のある製品だ。
PBRW003P(ルータ+NIC)の主なスペック |
製品名 |
PBRW003P(ルータ+NIC) |
無線通信規格 |
IEEE802.11b/g |
WAN |
10/100BASE-TX×1ポート |
有線LAN |
10/100BASE-TX×4ポート |
プリントサーバポート |
D-sub25ピン |
セキュリティ |
ESS-ID、MACアドレスフィルタリング、WEP(64/128bit) |
サイズ(W×D×H) |
214×128×27mm |
重量 |
約700g |
PBW006(無線LANカード)の主なスペック |
製品名 |
PBW006 |
サポート規格 |
IEEE802.11b/g |
インターフェイス |
CardBus |
セキュリティ |
WEP(64/128bit) |