『LindowsOS 3.0』の概要
『LindowsOS 3.0』の基本パッケージをインストールすると、各種コマンドやX Window System、KDEベースのデスクトップ環境、テキストエディタやブラウザ、メーラなどのアプリケーションがインストールされる。標準では英語のみに対応しており、キーマップも英語104キーボードのものになるため注意が必要だ。なお、ブラウザで日本語のWebサイトを表示することはできる。
インストール直後の『LindowsOS 3.0』のデスクトップ。メニューなどすべて英語だ。 |
標準でインストールされる『Netscape 7.0』。日本語のWebサイトも問題なく表示することができる。 |
ApacheやSendmail、Sambaといったサーバ関連のパッケージはいっさい含まれていない。aptやrpmといったコマンドも用意されているので、自分でインストールすることは可能だろう。ただし、“Click-n-Run”を利用してインストールしたソフトウェア以外の動作は推奨されていない。
Windowsアプリは動かない!
『LindowsOS』というと、やはり気になるのはWindowsアプリケーションを利用できるのか、であろう。試しに手元にあった未使用のOffice XPのインストールを試みた。CDをCD-ROMドライブに入れると、自動的に認識されるところまではよかったのだが、突然ブラウザが起動し、“Microsoft Windows CD Found”というページが表示された。このページには、「あなたはWindowsで動作するようにデザインされたCDをコンピュータに挿入しました。LindowsOSはLinuxオペレーティングシステムをベースにしています。あなたのLindowsOS搭載コンピュータに新しいソフトウェアをインストールするもっとも簡単な方法は、Click-n-Runを利用することです」というメッセージとともに、“Click-n-Run”へのリンクが用意されている。
Office XPのCD-ROMをドライブに入れると、自動でマウントされ、このようなメッセージが表示される。 |
ファイルマネージャからSetup.exeを実行しようと試みたが、実行するアプリケーションを選択するウィンドウが出てくるだけで、結局インストールすることはできなかった。