“Click-n-Run”とは?
“Click-n-Run”は、Lindows.comが提供するアプリケーションダウンロードサービス。各アプリケーションは、“.cnr”という拡張子のついたファイルとして配布されている。“.cnr”ファイルの詳細については不明。“Click-n-Run”で提供されるアプリケーションは1000種類以上にのぼり、その中には『StarOffice』や『HancomSheet』といった商用のアプリケーションも含まれている。『LindowsOS 3.0 Menbership Edition』を購入すると、1年間はこれらの商用アプリケーションも含めて自由にダウンロード、利用することが可能だ。
ユーザーは“Click-n-Run”のクライアントアプリケーションを起動して好きなアプリケーションを選択し、“Click-n-Run”ボタンをクリックする。すると、クライアントが必要な“.cnr”ファイルをダウンロード、インストールし、メニューへの登録までを自動的に行なう。また、インストールしたパッケージの管理やアンインストールも、このクライアントアプリケーション上から行なうことができる。
“Click-n-Run”クライアントアプリケーション。1000以上のアプリケーションがカテゴリごとに分類されている。 | “Click-n-Run”クライアントアプリケーションから、ダウンロードしたいアプリケーションを選び、“Click-n-Run”ボタンを押すと…… | ダウンロード、インストールが行なわれ、メニューにも自動的に登録される。 | ||
“Click-n-Run” |
Lindows.comが提供している“Click-n-Run”の多くは動作テストなどもきちんと行なわれているようで、今回使用していた限りでは、インストールしたからといって特に問題は発生しなかった。なお、各カテゴリにはテストされていない“Untested”というカテゴリが用意されている。
『LindowsOS 3.0 Membership Edition』には、『Click-n-Run Express Installation CD』も添付される。これは“Click-n-Run”サービスで人気のあるアプリケーションを収録したもので、OpenOffice.org 1.0やAcrobat Readerなどが含まれる。このCDから直接アプリケーションをインストールすることはできないが、“Click-n-Run”クライアントアプリケーション経由でならインストール可能だ。ここに収録されているアプリケーションはダウンロードすることなくインストールできるわけで、ダイアルアップ接続など、いわゆるナローバンドでインターネットに接続しているユーザへの配慮だろう。
『Click-n-Run Express Installation CD』インストーラ。単純に/var/cache/.repository/ディレクトリにデータをコピーするだけの機能を持つ。 |
“Click-n-Run”サービスにはほかに、各ユーザーがダウンロードしたアプリケーションをリストにしておく“Aisles”というページが用意されている。この“Alsles”は、インストールしたパッケージを管理するというより、ほかのユーザーに対して自分の環境に関する情報を提供するという側面が強いようだ。中には日本語化のためのパッケージを集めた“Aisles”も用意されている。そこで用意されたパッケージを実際に“Click-n-Run”してみた。
“Click-n-Run”で『LindowsOS』を日本語化
この日本語パッケージを適用することで、上のようにインターフェイスが日本語化されただけでなく、キーマップも日本語106キーボードを選択することが可能になった。しかし、kinput2の設定がうまくいっていないせいか、実際に日本語入力を試すことはできなかった。この場合、アプリケーションを複数まとめて一度にインストールしてしまう設定にしたため、どの時点でどの設定ファイルが書き変わっているのかをチェックすることができなかった。実際に“Aisles”からアプリケーションをダウンロードする際には、1つずつ試していった方がいいようだ。